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「よし、じゃあ俺はここの大学目指す!!」
「じゃあ俺はー」
そんな声が俺の机で行われていた
そう、瀬見と山形の志望大学がやっと決まったのだ
先生にかなり怒られるんだろうな、今更過ぎて
やはりコイツらはバレーを大学では続けないらしくサークルやバイトをしながら通うらしい
夢が無さすぎて俺は悲しいよ
「二人共ここから近いしいいんでないの」
「ああ、別になにか目指してるってわけじゃないし」
「Aと若利は東京辺りだろ?」
「まぁ、東京だな」
二人はスゲーと言いながら俺を見る
すげえんだろうけど俺はいつまでバレーを続けることになるのだろうか
20代には出来れば引退していたいんだけど
てか、引退するだろ
若利が辞めない限り俺も辞められないし、俺が辞めない限り若利も辞めないだろう
まって、それゴール無くね
「あ、そういや今日はA一年のやつに呼ばれてんだよな」
「あっー、そうだった」
なんでか俺だけ一年の合宿の練習に収集をかけられた
コーチから言われたため監督からは何も聞かされていない
怒られんのかな、俺
めちゃくちゃ怖いじゃん、何もしてないのに怒られるのが一番怖いじゃん
そんなことを思いながら机にまた頭を突っ伏した
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「ん、来たな」
「何でしょうか、鷲匠伯爵」
「鷲匠監督な」
「はい」
やっべえこえぇ、なんでこの人ちっさいのにこんな怖いの、俺同じくらいじゃん
震える体と心を落ち着かせる
監督は少し間を開けてから俺に言った
「…今日、お前がコーチをやれ」
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「…え」
いや、このフリーザ様なんて言いましたか、コーチをやれ?俺に?何でだよ
そこにいるメガネでいいだろ、真面目そうだし
俺は震えが止まった体を少し張って監督と目を合わせる
「なんで、なんで俺がコーチを?」
「いいからやれ」
「…はい」
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監督は練習メニューだけ考えておいてくれたらしく紙を俺に渡す
そこから考えるに多分俺の観察力を買って出たのだ
要は強化メンバーを鍛えろってこと
リベロっていうポジションでいて観察力などはあるが教えるとなったら自信が無いんだ
残された合宿期間は残り僅か、俺にそんなことができるのか、少し不安だったが
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「お前が出来ることをしろ」
監督がそう言って俺の背中を叩いた
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覇月@ILOVE 青峰&リクオ(プロフ) - 頑張ってください!!応援してます!! (2017年4月5日 21時) (レス) id: ce7c31f5ec (このIDを非表示/違反報告)
衣屋 - 牛島若利好きなので嬉しいです!番外編楽しみです! (2017年4月3日 23時) (レス) id: a4f5ca556f (このIDを非表示/違反報告)
琉果 - 番外編楽しみにしてます! (2017年3月31日 10時) (レス) id: 04146746f4 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 番外編読みたいです書いてくださいお願いします (2017年3月30日 19時) (レス) id: b5f3f1aed9 (このIDを非表示/違反報告)
零優 - 番外編を書いて欲しいです!お願いします!! (2017年3月30日 13時) (レス) id: 82ad37b468 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:騎虎 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/mkf0gl
作成日時:2017年3月20日 21時