幼馴染みの特権【牛島若利】4 (ページ20)

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「スパイクレシーブか??」

センター分けは俺の言葉に少し驚いたあと頷く

「別にいいけど、教え方下手くそだぞ?」

「大丈夫です、教えてください」

俺は了承し、またコートに立つ
スパイクを誰かに打ってもらいたいなぁと思うと若利がチラチラとこちらを見る
若利、お前のスパイクを悠々と打てるやつは早々いないからお前はナシ

すると、

「五色、スパイク打ってくれない?」

五色は顔をパアっと明るくさせ大きく返事をした
多分若利より自分を選んでくれたことが嬉しかったんだろう
理由を言ったらヘコみそうだから言わないけど

「じゃ、黄金川がトス打ってね」

「はいっ!!」

黄金川もぴょんぴょん飛びながら了承してくれた

ここにいる一年生は全体的に元気だからこちらとしてはかなり助かるな
そう思いながら若利をチラリと見ると

顔、おい、その顔やめろ
真顔でこっち見んな
隣で天童は笑いながら入れてやんなよーと言う
俺は隣にいたセンター分けを伺うとめちゃくちゃ嫌そうな顔しながら若利を見ていた

どうすりゃいいんだよこれ

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「つーことで、若利、1本だけだぞ」

「わかっている」

どうしてもこちらを見るのをやめてくれなかったため最後の1本だけ打っていいことにした
センター分けの奴は一つの舌打ちをしていた気がするけどきっと気の所為、うん

「じゃ、初めは俺の見ててね
五色、いいよー」

そう言って俺は構えながらボールを見る

五色の打ったボールを読む、

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はい、ビンゴ

ボールは綺麗に宙に上がりそのまま近くにいた月島がキャッチする

五色は悔しそうな顔しながら俺のことを見ていてそれを天童が煽っていた
あいつよく飽きないな

「センター分け、どう思った?」

俺は問うと少ししかめっ面で読めない顔をしていた

「…構えた時に上半身を大きく使っていました」

「うん、それもある
でも、なによりも大切なのは"読み"だよ」

洞察力と言い直す
センター分けは納得といった顔をする

「読みはまぁ、そいつの行きそうなスパイクを読むことが重要なんだよ
若利の場合は左手だから読みだけじゃ通用しねえけど
俺はスパイクを打った奴の性質とかそういうの見てからスパイクレシーブを100%に近い力で出してるわけ」

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