幼馴染みの特権【牛島若利】4 (ページ16)

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そして次の日、俺はあのまま若利と帰ったせいかかなり、かなりドヤされた
特に瀬見と天童、非常に腹が立ちます

一部の女子からはひそひそ話を毎回されるのだが今回は別だ
全員、ほぼ全員がグループでひそひそ話をする始末

怒ってやりたいが若利に変な誤解をされて誤解が誤解を生む、めんどくさい

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「なぁ烏野の10番昨日いたよな?選ばれたんだ?」

「ちげえよ、押しかけたんだとさ」

「え、なにそれ」

同じクラスの瀬見と山形、俺で昼を食べていた
瀬見が言い出したのは昨日の奇妙すぎるチビ、日向翔陽のことだった

「選ばれてないんだけど、ボール拾いだっけかな、それ」

「やっぱり突発的だよなァ～!!」

「監督もよく許したな…」

「あの人も色々と読めないしな」

リンゴジュースを飲む、
これは100%リンゴジュースだ、俺はオレンジよりリンゴ味が好きだ、食べるってなったらオレンジだけど
そんなことを頭の中で語りながら山形は俺を見て言う

「あの烏野の10番と身長同じくらいか???」

「バッカ、てめぇあいつの方がちっちぇーよ!!」

山形は俺に疑いの目を向けながらホントかよ、と笑いながら言う

言っとくけど山形くん、君も決してバレー部の中で大きくないからね

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「早く強化合宿の奴らんとこ行こうヨ～」

「携帯見つかんねえから待ってって!!」

クラス前で天童が俺たちを待つ
正確に言うと山形を待っている、また携帯を無くしたらしい

「鳴らしてやろうか?」

瀬見がそう言うと同時にクラス前から天童ではない声が聞こえた

若利だ

「何をしてるんだ?」

「山形の携帯紛失事件」

「粉末状には消えてねえよ」

「そういう意味じゃねえよアホ」

若利はああ、と納得していた
早く行きたいのだろう、足がうずうずしてる

俺は一つの溜め息を吐いて口を開く

「山形、どうせトイレにあるよ
一回見に行ってみろよ」

「え～…めんどくさ」

「お前本当に一回罰された方がいいわ」

ペチと叩くと若利が話し掛けてきた

その手には山形のものである携帯が握られていた

「な、なんで若利持ってんの」

「?さっきトイレに行ったら置いてあったぞ」

「おいゴラァ!!山形!!」

その後、山形は俺の荷物を全部持ってもらった