幼馴染みの特権【牛島若利】4 (ページ2)

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何とか監督のところまで若利と行く

周りを見ると白布やら川西やら大平は目が腫れていた
そいつらだけでは無い、他のみんなも
若利くらいだ、泣いてないのは

腹が立つなあ、ちくしょう

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ビクビクとしながら監督を見る

ここから走らされるのか…
まじでメンタル的にも辛いんですが、鷲匠伯爵

「ミーティングは戻ってから」

「表彰式終わったらバス乗れ」

その言葉に俺達は顔を上げる

監督が優しい…?

フリーザ様、やっぱり俺達の事考えて

「…と、あとで100本サーブ」

はい、撤回
監督はやっぱり鬼畜だった

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動き回り筋肉をほぐすため、ストレッチをする

隣には山形も一緒にいて少しの沈黙の後、俺が口を開く

「…壁に激突したとこ、めっちゃ痛い」

「あの時、すげえ音したもんな」

「お前も経験するがいい」

「御免こうむる」

「散れ」

いつも通りの緩々な会話に少しの笑いが生まれた
負けたことには一切触れずに俺と山形は話しながら会話を続けた

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俺は表彰式の始まる前の休憩時間に烏野の更衣室へと訪れた

ノックをした後、どうぞと声が聞こえ入る
主将は驚いたのかヒクヒクと顔を引き攣らせる
東峰旭に関しては隠れている

いや、なぜ

「…西谷夕」

そう言えば名前の主はビクリと肩を揺らす
驚いた顔で俺を見ていた

「…俺が負けた、これは本当だ
随分としんどくて辛くて悔しい試合にしてもらったよ、本当に感謝しきれないほどイライラしてるしぶん殴りたい気持ちでいっぱいだ」

正直、この様な考え方はスポーツマンとして向いてないと思う
三十路のジジイの俺は思う

「なぁ、"4"の背番号の意味知ってるか?
まぁ、意味っつうか、よく使われる人の特性」

「?分かんねえっす」

「だよな、お前馬鹿そうだし」

そう言うと隣にいる奴らはプッと笑い西谷夕は顔を赤らめる
あ、やっぱり馬鹿なんだ

「まぁ教えてやるよ
そのためにここまで来たし」

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「"エース"だよ」

「お前、俺達白鳥沢に勝ったよな、
全国行くんだよな?」

「じゃあ、俺達に勝ったって、胸張ってバレーして、相手蹴散らして、勝てよ」

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