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それからというもの、箍が外れたようにグイグイと私との距離を縮めてくる彼。
「Aさん」
「な、何？」
「そういえば俺、Aさんの連絡先聞いてなかったんで教えてもらってもいいっすか？」
「え！？連絡先！？」
「はい」
「でもほら隣の家だし、いざとなったら壁叩いてくれればそれで....」
「用がなくても連絡したいんです。ただ眠いとか、暇だとかそういうの。ダメっすか？」
駄々をこねるように、むぅっと唇を尖らせ少しだけ年下っぽい感じを醸し出す。
「ダメじゃないけど....」
「じゃあ教えてください」
こんなに押されてしまったら断ることも出来なくて、私がいかに押しに弱いかが露呈する。
ぎこちない手付きでQRコードを差し出すと、目黒くんは凄く凄く嬉しそうな顔をした。
連絡先に追加された��蓮��の名前。
ソワソワしてむず痒くて、学生時代に初めて好きな人と接点を持てたことに浮かれていたあの感情と似たような感覚を覚えた。
「また連絡します」
ニッと爽やかに笑った彼は小走りで仕事場へ向かう。
私はそんな背中をただ佇んで見つめることしか出来なくて。自分の中で鳴り響く小さくて速い鼓動に気恥ずかしさを感じていた。
蓮連絡先教えてくれてありがとうございます
蓮すっげー嬉しいっす
いつだって隣にいるのに、メッセージは何故か特別な感じがする。
Aそんな面白いこと言えないよ
蓮そんなこと気にしなくていいです
蓮Aさんとこうやってやりとり出来るだけで幸せなんで
直接聞かされる言葉より何倍も真っ直ぐな言葉が、ぐさりぐさりと胸を突き刺していく。
蓮良かったら今度一緒に飲みに行きませんか
蓮Aさんのこと、もっと知りたいです
どうしようもなく落ち着かない。
まだ確定したわけでもないのに何を期待しているのだろう。
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cleam(プロフ) - あちゅ。さん» ありがとうございます....！実際に体験を....😳懐かしさまで感じていただけるなんて光栄です😭そして別作品にも興味を持ってくださりありがとうございます（ ; ; ）とっても嬉しいです（ ; ; ） (2021年12月25日 23時) (
レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - Yuiさん» ありがとうございます（ ; ; ）感情移入までしていただけるなんてとても嬉しいです（ ; ; ）待ち望んでくださる方がいてとても幸せです。残り数ページで短編を投稿することにしたので、最後まで楽しんでもらえたら幸いです。 (2021年12月25日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - しぇるさん» しぇる様、初めてのコメントありがとうございます....！そして嬉しいお言葉をありがとうございます（ ; ; ）余力がなくて移行が出来そうにないので、短編だけ書かせていただくことになりました....！続編を希望してもらえて光栄です。ありがとうございます（ ; ; ） (2021年12月25日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - saeさん» ありがとうございます（ ; ; ）他の読者様からも有難いことに続編希望のコメントを頂いておりまして、続きを書こうと思ったのですが移行するほどの余力もない為、残りの数ページで短編を書くことにしました....！楽しんでもらえたら嬉しいです。 (2021年12月25日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ﾗ ｲ ｽさん» ありがとうございます（ ; ; ）きっとめぐろくんと生活を送ることが出来たら、支え合って凄く良い家庭になりそうですね☺️ (2021年12月25日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年11月13日 22時
