＿＿＿＿３６ ページ36
You side.
「待っ、」
蓮「待たない。」
まるで逃す気など端からなかったみたいに、彼は抱き締める力を強めた。
蓮「もう、離れたくない。あの時だって、香水の瓶じゃなくて、Aさんの手を握りたかった。
....本当はずっと一緒にいたかった。」
私は苦しそうに吐き出した彼の言葉を拒否するように体を捩った。
「目黒のことそんな風に見たことないから、」
そんなの、嘘なのに。
嘘をつく必要なんてないけど、今目の前にいるのはあの時の目黒じゃない。
私とは住む世界の違う人。
その違いに苦しむのなんて目に見えているから怖くて堪らない。
蓮「本当に？」
「....本当、だもん、」
蓮「じゃあ、今から好きになってもいいっすよ。変わるのも悪くないって言ったの、Aさんっすからね？」
こんな状況にパニックになった私は慌てて彼の腕を振り解いた。
蓮「俺、諦めないんで。頑張ったら変われるって教えてくれたのはAさんだから。
この5年間、一度だってAさんのこと忘れたことなんてない。....本気だから。」
私は胸の苦しみから逃れるように、答えを出さないまま公園を後にした。
いつもよりも歩くスピードが速い。
そのせいなのか、苦しくて息が切れてしまう。
彼の胸に引き込まれた時、前よりも力が強くて、腕を引っ張る手が前よりもゴツゴツしていて、ドキドキしてしまった。
どうしたらいいか分からなかった。
「めぐろが、わたしのこと、すきって、」
そう言ったよね。
言ってたよね？
なんて、帰ってきた部屋でクッションを抱えながら声にならないもどかしさを吐き出した。
「夢じゃ、ない、」
頬を摘んで現実を確認する。
少女漫画の主人公がやりがちな行動を、まさか自分がすることになるなんて。
「そんなこと、思うわけないじゃん、」
私はクッションに顔を埋めた。
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cleam(プロフ) - ユズピーさん» コメントありがとうございます🙇🏻♀️他担様にもかわいいと仰っていただけて光栄です🙇🏻♀️ (12月14日 20時) (
レス) id: e2ba919ba9 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - れれさん» れれ様、お返事が遅くなってしまい申し訳ございません……お恥ずかしながら通知を見落としておりました🙇🏻♀️初めての感想、とても光栄です。ありがとうございます☺️お二人ともたくさん魅力があって惑わされちゃいますよね…！笑 (12月14日 20時) (レス) id: e2ba919ba9 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - わらしさん» わらし様、お返事が大変遅くなってしまい申し訳ございません……お恥ずかしながらコメント通知を見落としておりました🙇🏻♀️嬉しいお言葉ありがたいです🙇🏻♀️ (12月14日 20時) (レス) id: e2ba919ba9 (このIDを非表示/違反報告)
ユズピー - 私も佐久間担だけどこのめめは可愛すぎ！！はまりそうです！！！！！！ (12月10日 16時) (レス) @page44 id: ae77a4dc6a (このIDを非表示/違反報告)
れれ(プロフ) - 初めて感想なんて書くけど、ガチでよかった。今まで見た中で過去1だった。佐久間担だけど目黒好きになりそう笑 (10月25日 7時) (レス) @page49 id: 19d9946f88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年3月4日 14時
