＿＿＿＿３０ ページ30
Ren side.
蓮「Aさん、」
僕は、腹を括って彼女の名前を呼んだ。
「ん、？」
蓮「あと1回だけ、Aさんの香水、かけてください。そしたら、1人で頑張る、から、」
喉がつかえて、上手く言葉が出ない。
涙を堪えるのに、必死だったから。
Aさんは鞄からいつもの香水を取り出して、僕の手を掴んだ。
こうやって香水をかけてくれるのも、これが最後、
その光景を目に焼き付けようと涙を拭った時、彼女は僕の手に香水の瓶を握らせた。
「....あげる。」
蓮「え、」
「これがあれば、頑張れるんでしょ、？」
違う。
香水があればいいわけじゃない。
いつも手を握ってつけてくれたから、
いつもAさんが側にいてくれたから、
だから頑張れたって、何で口から出ないんだろう。
蓮「....はい、」
渡された香水の瓶を、ぎゅっと握り締めた。
「じゃあ、先に帰るね。」
彼女はパンッとスカートを払ってベンチから立ち上がった。
「目黒、がんばれ。」
その言葉があまりに切なくて、呼吸が乱れそうになる。
Aさんが帰った後の公園は、来た時よりも閑散として見えた。
蓮「....Aさんが離れていくくらいなら、
冴えないままでよかった、」
ベンチの背もたれに身体を預けたまま、1人になった公園に言葉を吐き出した。
無論、この言葉は彼女に届くことはなかった。
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cleam(プロフ) - ユズピーさん» コメントありがとうございます🙇🏻♀️他担様にもかわいいと仰っていただけて光栄です🙇🏻♀️ (12月14日 20時) (
レス) id: e2ba919ba9 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - れれさん» れれ様、お返事が遅くなってしまい申し訳ございません……お恥ずかしながら通知を見落としておりました🙇🏻♀️初めての感想、とても光栄です。ありがとうございます☺️お二人ともたくさん魅力があって惑わされちゃいますよね…！笑 (12月14日 20時) (レス) id: e2ba919ba9 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - わらしさん» わらし様、お返事が大変遅くなってしまい申し訳ございません……お恥ずかしながらコメント通知を見落としておりました🙇🏻♀️嬉しいお言葉ありがたいです🙇🏻♀️ (12月14日 20時) (レス) id: e2ba919ba9 (このIDを非表示/違反報告)
ユズピー - 私も佐久間担だけどこのめめは可愛すぎ！！はまりそうです！！！！！！ (12月10日 16時) (レス) @page44 id: ae77a4dc6a (このIDを非表示/違反報告)
れれ(プロフ) - 初めて感想なんて書くけど、ガチでよかった。今まで見た中で過去1だった。佐久間担だけど目黒好きになりそう笑 (10月25日 7時) (レス) @page49 id: 19d9946f88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年3月4日 14時
