【voice】09 ページ9
「嬉しかったよ、お姫様が僕の声聞きたいなんて言ってくれて」
ふふふと何かを思い出したように笑う彼。マグカップに入ったミルクティーを飲みながらそんな風に話してくる。
『いつも聞こえないものが聞こえなくなったら誰だって寂しくなると思うけど？』
口調がほんの少し強くなる。また素直になれてないな…と反省する。彼の前では、相変わらず素直になれない。
「そうだね、僕もお姫様が声をなくしてしまったら同じことを思うだろうね」
さらりとそんなことを言えてしまうのだ。ズルいと思う。ズルいのだけれど、それでも彼のその言葉が声が…わたしには必要。
『…声が戻って本当によかったね』
「…デレた？」
『…うるさい』
「ふふふ、貴重なお姫様のデレ」
楽しそうに笑う彼。声をなくしても、なくしてなくても…彼は彼で、わたしにはとても大切な人。そんなことを感じるいい機会になったのかな…？
『ほら、隼？みんなが心配してるからいこう？』
「そうだね、この声でみんなにお姫様のデレとデートの話を詳しくしないとね」
『それは言わなくていいやつです』
「わかってるよ、心の中にしまっておくよ。僕だけの大切な思い出だからね」
ある日、大切な人が声をなくしました。
「A？」
『ん…？』
「愛してるよ」
彼はそれでも彼でした。わたしの大切なひと。
『…わたしも』
「…え、世界爆発した…？」
『してません』
彼の声は、わたしの大切な生活の一部。
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mel(プロフ) - 唯花さん» お返事遅くなり申し訳ありません。リクエストありがとうございます。書いてみますのでお待ちいただけますと嬉しいです。 (2019年9月23日 12時) (
レス) id: cd9818e417 (このIDを非表示/違反報告)
唯花 - できれば空のお話が読みたいです。 (2019年6月1日 21時) (レス) id: 1cf2f285a8 (このIDを非表示/違反報告)
mel(プロフ) - まるさん» ご指摘有難う御座います。外したつもりで外れていませんでした。外して参りました。以後、しっかり確認してから作品作り致します。 (2018年10月30日 21時) (レス) id: cd9818e417 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月30日 21時) (レス) id: 1f40b9752d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mel | 作成日時：2018年10月30日 19時
