37 霜月隼 ページ37
春「失礼します…っと、お取り込み中だったかな？」
僕の部屋をノックして、顔を覗かせたのは春だった。始にしがみついたまま動かない僕のお姫様をみて、春は何かを察したみたい。
隼「問題ないよ、春？どうしたのかな？」
春「あ、仕事の連絡がきて…始に確認したいことがあるんだけど…」
隼「そっか、僕がお姫様は引き取るから…始、行ってきていいよ」
始「すまない」
始は彼女の頭を優しく撫でて「また後でくるからな」と優しく笑った。小さく頷く彼女。
部屋を出て行く春は「ふふ、隼からAちゃんのこと奪ったのかとおもったけど？」と始に笑っていた。言われるまでもないけど、始にどつかれていたね。
隼「さあ、お姫様？」
『…忘れてた…全部…』
隼「いいんだよ、僕がただ覚えていたかったから…心の底にしまっておいたんだ」
小さな記憶の欠片を僕は集めている。些細な小さなことだって、全部。心の底に入れておいて、大切にしておきたいんだ。みんなが僕にくれた大切な宝物だ。
『…隼、わたしね…』
隼「何も言わなくていいから、抱きしめてもいいかな？」
少しだけ強引に彼女の腕を引き寄せる。
今でも思い出す。彼女と引き裂かれた瞬間を…始に出会った時の衝撃を…そして、また2人と出会うことができた嬉しさを。
隼「君がここにいてくれるだけで、僕は幸せなんだ」
この世には死が存在する。それでも、僕は与えられたこの命を君と一緒に生き続ける。でもまたその時がきても寂しくない。だって僕には、大切な記憶の欠片があるから。そして、また君と巡り巡って出会えると信じてるから。
隼「愛してる」
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次が最後のお話になります！
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衣里(プロフ) - 初めまして、全作品読ませて頂きました、懐かしくて涙が出てきちゃいました、紅縁、スクレボ、サバコレぜひとも書いて欲しいです。これからも頑張ってください (2019年10月6日 7時) (
レス) id: a37957c804 (このIDを非表示/違反報告)
mel(プロフ) - みほさん» ありがとうございます。機会があれば書いてみたいなと思っていますが、円盤が出てからになるかと思います。申し訳ございません。 (2018年11月25日 19時) (レス) id: cd9818e417 (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく読ませていただいてます。紅縁のストーリーを小説化してください。 (2018年11月24日 20時) (レス) id: 40d86cc87b (このIDを非表示/違反報告)
mel(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！更新はゆっくりですがまた遊びに来てくださると嬉しいです！お待ちしております。 (2018年9月22日 17時) (レス) id: cd9818e417 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - melさんの作品全部大好きです。また新作の更新常に楽しみにしてます!!無理せず頑張って下さい! (2018年9月20日 23時) (携帯から) (レス) id: 11be993efd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mel | 作成日時：2018年7月30日 23時
