32 お姫様 ページ32
目が覚めれば変わらない日常がそこにある。とても平和な日々だ。人々は笑い合い、その周りには幸せな空気が流れている。
それなのに…わたしには何かが足りなくて、いつも探しているのに見つからない。心に大きな穴が2つ空いたような気分だ。
『…朝、か…』
外からバタバタと足音が聞こえて、いつも通り駆と恋がノックをして入ってくる。
駆「さあ、お目覚めの時間ですよ！」
恋「そしてお洒落する時間です！」
恋は腕に抱えきれないほどの豪華なラベンダー色のドレスを持ってきた。このドレス…なんだろう。見たことがある。でも、これだけ大きなお城の中に似たようなドレスなんてたくさんあるよね。気のせい…？
今日は確か…何かあったな。なんてぼんやり思いながら、春に怒られるのが嫌だからわたしはドレスを着る。
あれ、怒られる時にいつも道連れになってくれる優しい誰かがいたはず。黒い…貴方は誰？
新「おーい、A？葵が呼んで…って着替えてたか」
コルセットを締めてる最中にノック無しでガツガツ入ってくる新。そして何事もなくまた、ドアを閉める。
恋「全く、デリカシーの欠片もない男ですね！相変わらず…！」
『まあまあ、見られて減るものじゃないからいいよ』
駆「いやいや、そういう問題でもないかと…？」
ドレスにハイヒール。動きにくいけど、部屋を出れば太陽がわたしに向かって微笑む。
新「お手をどうぞ、姫」
『どうしたの？新』
新「あー、いや…葵のとこに連れていかないといけないからたまには紳士っぽいのも悪くないだろ？」
『そうだね』
差し出された手の上にわたしの手を重ねると握ったその手を引いて走り出す。走れないってわかってるくせに。後ろから「イケメン爆発しろー！」っていう恋の決まり文句が聞こえた。
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衣里(プロフ) - 初めまして、全作品読ませて頂きました、懐かしくて涙が出てきちゃいました、紅縁、スクレボ、サバコレぜひとも書いて欲しいです。これからも頑張ってください (2019年10月6日 7時) (
レス) id: a37957c804 (このIDを非表示/違反報告)
mel(プロフ) - みほさん» ありがとうございます。機会があれば書いてみたいなと思っていますが、円盤が出てからになるかと思います。申し訳ございません。 (2018年11月25日 19時) (レス) id: cd9818e417 (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく読ませていただいてます。紅縁のストーリーを小説化してください。 (2018年11月24日 20時) (レス) id: 40d86cc87b (このIDを非表示/違反報告)
mel(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！更新はゆっくりですがまた遊びに来てくださると嬉しいです！お待ちしております。 (2018年9月22日 17時) (レス) id: cd9818e417 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - melさんの作品全部大好きです。また新作の更新常に楽しみにしてます!!無理せず頑張って下さい! (2018年9月20日 23時) (携帯から) (レス) id: 11be993efd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mel | 作成日時：2018年7月30日 23時
