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君をそのまま奪い去って ページ45

始「それからどうなった?」


『え!?あ、はい!?何?突然!!』


始「あれからどうなったか聞いてるんだが…まさか、隼からプロポー『えええ!?そんなの知りません!』




始の単独ライブからしばらく経って、始と一緒の仕事だった。新発売のリップのCMで…眠り姫のようなわたしと王子様のような始がキスをして、わたしが目覚めるというもの。撮影を終えて控え室に戻る。


隼にそれを伝えたら「えー、僕を始とお姫様の間に入れてくれないかな?」という謎発言。わたしはそんな隼を海に任せて寮を出てきた。




『う…隼は何かを考えてるんではないでしょうか?』


始「意外と…奥手なのか?」


『あー、いや…そんなことはないかと』




始は立ち上がってわたしの右手をとった。そしてわたしの前でや跪き、その隼がくれたリングにキスをした。始の行動に体温が上がる。




『あ〜、始?』


始「…隼、いつまで見てるだけなんだ?」


『え?』


隼「嫌だな…始」


『え?は!?何??』


始「…今回、この仕事は2パターン撮るらしい」


『聞いてない』


隼「言ってないもんね〜」




私服に戻った始は隼の肩を叩き「お疲れ」と言って控え室を出て行った。




隼「お姫様…僕からの言葉はもう少し待ってて」


『え?』




最近の隼はわたしを見つめる時はいつも以上に優しくて甘い目をしている。壁際に追いやられ隼の顔が近づく。




隼「キスしていい?」


『え?でも…』


隼「いいでしょ?」




隼の吐息を近くに感じる。心臓が高鳴るのがわかる。そんな風に迫られて隼を突き飛ばすことなんて今のわたしには出来ないから、わたしは隼を受け入れる。




『ん…っ』


隼「…愛してる」




惚れたが負けなんて、誰が言ってたかな。もうわたしが貴方を好きになった時点で…わたしの負けなんてとっくの昔に確定していたね。




「霜月さん、Aさん!スタジオにお願いします」


隼「はーい」




甘い雰囲気を払拭して、隼は名残惜しそうに最後にわたしにもう一度キスをして歩き出す。




隼「撮影では、本気にならないようにしないと…始とのキスだって、僕は嫉妬してるんだから」




最近の魔王様は素直で扱いにくいです。

君の可愛い嫉妬に付き合うよ→←胸焼けがする片思い



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来栖陽香(プロフ) - サイコーです!年長さんファンになりました!始さんたちと隼たち関係性最高です!大好きです!これからも応援してます! (2018年4月30日 0時) (レス) id: 2a5ae7d310 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - 明けましておめでとうございます!この作品って続くんですか?楽しみに待ってます!これからも頑張ってください! (2017年1月2日 10時) (レス) id: 4dcfad7029 (このIDを非表示/違反報告)
あらたlove - あぁ、何回読んでも最高にかっこよくて…かっこよくて…ッ!!!なんかもうヤバイですね( ;∀;) カンドーシタ 続きを作って下さるなら、また私の幸せタイムが増えます(笑)いや、マジで← この作品すごく大好きです(*´∀`*) (2016年11月26日 10時) (レス) id: 3c6fe54d3b (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - melさん» 見守りましたよ!ハッピーエンド最高ですね!最後まで読めてわたしは幸せ者ですな!続き期待してます待ってます!! (2016年11月25日 16時) (レス) id: abec577e28 (このIDを非表示/違反報告)
nana×翡翠(プロフ) - 最高のハッピーエンドですね、、、隼くんの誕生日に、こんなにも素敵な文章を読むことが出来てとても嬉しいです笑 (2016年11月24日 23時) (レス) id: 360bf5730a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mel | 作成日時:2016年9月15日 17時

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