風邪を引いた彼は手に負えない ページ35
『あれ？隼は？』
海「あー、隼は…」
『かーい？言わないと…』
海「現在、お熱で寝ています」
『は？』
仕事から帰ってすぐ海からそう言われて部屋をノックした。いつもと変わらない声で「お姫様、おかえり。ただ…今日は一緒にいられそうもないんだ。ごめんね」と言う声が帰ってきた。
『こら、入るよ』
部屋に入ると隼は布団に包まって寝ていた。顔も出てない。近くに行って枕元で声をかけても顔を出さない。
『隼？お姫様がこんなに近くにいて、キスできる最大のチャンスなのにいいの？』
隼「…したい、けど…今は…だめ。出来ない」
いつもの100倍可愛い霜月隼がいる。一向に顔を出してくれないから、わたしは枕元の布団を剥がした。
『しゅ…ん？』
隼「…ダメじゃないか」
顔が少し赤くて、息がいつもより荒くて…なんか、すごくいつもより…いつも色っぽいところあるんだけど…いつも以上に…
『あああ、隼！ご飯は食べたの？』
隼「食べられないんだ」
『わたしが食べさせてあげる！夜に頼んでくる！』
わたしがバタバタとベッドから離れようとすると、いつもより少し熱い隼の手がわたしの腕を掴んだ。
隼「今まで我慢してたのに。お姫様みたら、やっぱり側にいて欲しくて…寂しくなった」
『えええ！？そそそそんな可愛いこと言えるの！？隼？？』
隼「熱のせいかな。側にいてほしい」
いつもなら蹴り飛ばしてしまうところだけど…今日の隼は可愛い。どうしよう、可愛い。
『側にいます。隼のこと心配だから』
隼「ありがとう、お姫様…」
隼は安心したのか目を閉じてすぐに寝てしまった。
隼が風邪ひくとこんな感じなんだ。これ、今後わたしの心臓がもたない気がしてきた。
◎
隼「お姫様、この前はありがとう。すっかりよくなったよ」
『よかったです！！』
隼「お姫様の優しさが身にしみたよ。風邪も悪くないかもって思っ『いや、健康が一番だよ！隼！！』
弱ったところを見せてくれるのも嬉しいけど…隼は破壊力が抜群すぎて、わたしの手には負えません。
---------------
突然ですが24時間シュンデレラ50話完結を目指して書いています！
最終回をしっかり作ってハッピーエンドで締めてあげたいと思っています。
続編の希望が読者様からあるのであれば作りたいなあ…と思ってます。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 325人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
来栖陽香(プロフ) - サイコーです！年長さんファンになりました！始さんたちと隼たち関係性最高です！大好きです！これからも応援してます！ (2018年4月30日 0時) (
レス) id: 2a5ae7d310 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - 明けましておめでとうございます！この作品って続くんですか？楽しみに待ってます！これからも頑張ってください！ (2017年1月2日 10時) (レス) id: 4dcfad7029 (このIDを非表示/違反報告)
あらたlove - あぁ、何回読んでも最高にかっこよくて…かっこよくて…ｯ！！！なんかもうヤバイですね( ；∀；) ｶﾝﾄﾞｰｼﾀ 続きを作って下さるなら、また私の幸せタイムが増えます（笑）いや、マジで← この作品すごく大好きです(*´∀｀*) (2016年11月26日 10時) (レス) id: 3c6fe54d3b (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - melさん» 見守りましたよ！ハッピーエンド最高ですね！最後まで読めてわたしは幸せ者ですな！続き期待してます待ってます！！ (2016年11月25日 16時) (レス) id: abec577e28 (このIDを非表示/違反報告)
nana×翡翠(プロフ) - 最高のハッピーエンドですね、、、隼くんの誕生日に、こんなにも素敵な文章を読むことが出来てとても嬉しいです笑 (2016年11月24日 23時) (レス) id: 360bf5730a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mel | 作成日時：2016年9月15日 17時
