【テニプリ】越前リョーマの大切な人は･･･ (ページ23)

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２２話ページ23

no-side

海堂「(ほう･･･この１年、ライン際に低い深いいいショットを打つな

しかし･･･！)」

「また出た「スネイク」！！」

海堂「(この俺には関係ない！)」

「越前は拾うのがやっとだ！」

海堂「フィニッシュ」

海堂がスネイクを打ち、リョーマは何とそれに追いついた。

だがしかしアウト。

荒井「お互い一歩も譲ってねぇ！」

など余計なことを言った荒井は海堂にギロっと睨まれた。

荒井「あ、いや･･･」

堀尾「こ、こぇ～」

加藤「う、うん･･･」

桃城「ぷぷ、暗ぇやつ」

加藤「きっ、聞こえますよ！」

ユリカ「･･･」

ユリカがリョーマに視線を戻すと、汗をかきながら襟元をパタパタさせて海堂に話しかけるところが見えた。

海堂「･･･ふんっ」

審判「ゲームカウント１－１！！」

今度はリョーマのサーブからスタート。

海堂が逆サイドにリターンしようとも、脅威のフットワーク能力で追いついてしまうリョーマ。

しかし海堂の狙いはそれに等しく、リョーマは見事ワナにハマってしまった。

ユリカ「左右に走らされてる･･･このままじゃ･･･(いや、リョーマは負けたりなんてしない･･･)」

桃城「海堂《マムシ》のテニススタイルは、疲れた相手をじわじわといたぶる」

堀尾「返せば返すほど体力を消費するなんて･･･」

加藤「リョーマ君このままじゃ･･･」

ユリカ「･･･」

海堂「(さあ、そろそろ堕ちるハズ･･･！！)」

またライン際に返してくるリョーマ。

ここである違和感に海堂は気づく。

海堂「(おかしい･･･奴の体力はもう限界なはず･･･)

ちっ･･･！！

(なのに奴の打球がどんどん鋭く･･･重くなってきている！バカな、そんなはず･･･)」

ﾘｮｰﾏ「ねぇ、海堂先輩も凄い汗だね。そろそろその上着脱いだら？」

海堂「(な、なんだと･･･!? 奴の打球は速くなってはいない

まさか俺の反応が･･･)」

乾「あれだけ低い深い打球を毎回足元へ打たれれば膝を曲げっぱなしでショットをさせられた事ににより･･･通常の２～３倍は体力を使うことになる」

海堂「(俺の反応が遅れている･･･！まさか･･･ワナにハマっていたのは俺の方だったのか!!)」

「海堂がオチた!?」

「俺には海堂が「スネイク」で押していたように見えたのに」

「あいつがふらつくなんて初めて見たぜ･･･」

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