kiss41 ページ41
それが分かったとたん、何かがストン、と落ちて
なんだか笑えてきてしまった。
「なに笑ってんの。」
ああ、否
「ごめん。バカにしてるんじゃなくてね、
ただ、ずっと怖くて嫌な子たちやなぁって思ってたんやけど、
なんだ、なに?すっごい可愛いなって。」
そうすると
「可愛いって、どうせなら光に言われたかった。」
「ごめんって。」
そう謝ると、
別に、謝んなくていいし。
とすねたように言われてしまった。
だけど、心なしかその顔に今までのような
私に対する嫌悪感みたいなものは消えていて、
ああ、良かった。
と、そう思えた。
「あ、いたいた伊織ー!!」
「あんたが朝からいないから、黒崎に聞いてみたら
一緒に遅刻してきたって言ってるからさー、
って、え、なに?このメンツ。
いったいどういう集まりなわけ??」
そう困惑した顔で言う李緒。
どうやら私を探して、こんな校舎の端まで来てくれたらしい。
けれど、そんな困惑顔で発された言葉に、
私たちは五人で顔を見合わせて、
何かに耐えきれなくなって、
今度は私だけじゃなく、皆で笑う。
それに対して、李緒はさらに困惑していたが
「まあ、楽しそうならいっか。・・・いっか?」
そう言っていた。
うん、いいんだよ。
と、心の中で、返しておいた。
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キラピカ - 神作品だぁぁぁぁぁぁぁ! (2018年10月16日 14時) (レス) id: f17b921f9b (このIDを非表示/違反報告)
MIEL(プロフ) - nonさん» コメントありがとうございます。更新がんばりますね!! (2018年2月4日 14時) (レス) id: 0bb272f007 (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - はぁぁ…luz君…神だ神…。あーーあヤヴァイぞこりゃ。 (2018年2月4日 14時) (レス) id: 0592968b68 (このIDを非表示/違反報告)
MIEL(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます!!ほんとにそれな!です。 (2018年1月31日 18時) (レス) id: 0bb272f007 (このIDを非表示/違反報告)
るな - あーーーこんな恋がしてみたいですーーー!(*≧∀≦*) (2018年1月31日 11時) (レス) id: 52e5fba8f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MIEL | 作者ホームページ:
作成日時:2018年1月11日 23時