▼10 ページ10
『桃湖さん、何ですかこれ? 私がご主人って言ってたからこういうのが趣味だとか思ったんですか?』
エネちゃんは膝が見えるくらいの丈のメイド服を着て、スカートの裾を軽く掴んでそう言う。
……やっぱり可愛いなぁ〜、メイド服姿も。
『まぁそれはとにかく! 桃湖さん、買ってきてくれてありがとうございます!』
再び画面をタップするとエネちゃんの周りにハートが浮かんでゲージに吸い込まれていき、ゲージが満単になってレベルが4に上がった。
そして「赤いコインを30枚獲得しました」と文章が表示され、私は画面をタップする。
『これっ、エネからのプレゼントです! 受け取ってくれますよね?』
そう言ったエネちゃんは赤いコインをどこからか取り出して私に差し出し、私はそれをタップした。
「……っと、着いた着いた」
私は携帯をブレザーの胸ポケットにしまい、自分が通っている高校の校門を通り、下駄箱で上履きに履き替えて自分のクラス・1年A組に行き、自分の席である窓際で一番後ろの席に座り、鞄を机に置いて1時間目の準備をする。
「えっと、国語はー……っと」
ロッカーから国語の教科書・ワーク・ノートを出し、私は席に戻って携帯を再び胸ポケットから取り出して白いイヤホンを耳にあて、エネちゃんの頭を撫で撫でする。そうするとエネちゃんの周りにハートが浮かび、ゲージへと次々に吸い込まれていく。
「この調子だと、今日中にレベル7までいけるかな……」
そう言いながらホームルームが始まるまで頬を赤くしているエネちゃんの頭を撫で続けていると、レベルは短時間で6にまで上がり、赤いコインは60枚も入手した。
そしてホームルームが始まるチャイムが鳴り、集まって談笑していた子達は各自席に戻り始め、私はセーブをしてゲームを閉じて胸ポケットに携帯をしまう。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
2人がお気に入り
「アニメ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:天ノ川夜月 x他1人 | 作成日時:2018年2月8日 21時