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『桃湖、今日どこかでパーティーでもあるの?』

文乃ちゃんは自分が着ている服を見て、きょとんとした顔でそう言う。
今回私が文乃ちゃんにあげた服は赤いドレスで、銀色のティアラが乗っている。
今思ったけど、文乃ちゃんって何でも似合うな〜……。

『桃湖っ、服買ってきてくれてありがとう!』

そう言って笑う文乃ちゃんの周りに沢山のハートが浮かび上がり、それらはゲージへと吸い込まれていってゲージは満単になり、レベルは20に上がった。
すると文乃ちゃんに吹き出しが再び現れ、文章が表示される。

『桃湖、前から考えていた事があるんだけどね?』

『少しの間、旅に出ようと思ってるんだ』

『またいつか、こっちに戻るから……旅に出ていいかな?』

画面をタップして文章を読み進めていると、「いいよ」と「ダメ!」の2つのボタンが表示された。
どうしよう……旅に出さずにこのままずっと文乃ちゃんを育てたいけど、旅に出してみたらどうなるかも気になるし……。
そう迷うこと5分後。私は「いいよ」のボタンをタップした。

『! ありがとう! ……じゃあ、またいつか会おうね? 桃湖』

微笑んでそう言う文乃ちゃん。そして私が画面をタップするとどこからか赤いキャリーバッグを取り出し、それを小さな手でコロコロと引きながら部屋を去っていった。

「あぁ……行っちゃったなぁ。何か寂しい……」

そう呟きながら溜め息をついて画面を見つめていると、結局一度も使わなかったヘルプのアイコンからクロハが登場し、吹き出しが現れる。

『アヤノの育成第1期、お疲れ様でした。アヤノの育成第2期は、来週の月曜日にアップデートされます』

『来週の月曜日まで、他のキャラを育成する事はできませんので、ご了承ください』

『それでは、またのお越しをお待ちしております』

私が画面をタップすると同時に、そう言ったクロハと共に育成ルームは画面から消え、「しばらくお待ちください」と数秒間画面の中央に表示された後、メカクシティ育成ゲームのトップページの画面になった。

「来週の月曜日……ってことは、今日は金曜日だからあと3日か」

机の上にある卓上カレンダーを見てそう呟き、私はゲームを閉じて携帯を机に置いてベッドに仰向けになる。

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設定タグ:カゲプロ , 育成ゲーム , アヤノ   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:天ノ川夜月 | 作成日時:2018年12月16日 18時

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