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3.高校生 ページ3

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____2016.夏《拗ねんなや》



『おはよ、祥生』


祥生「おはよ、あれ?汐恩は?」


『あー、なんか用事あるとか言うてたで』


祥生「用事?あー、あー、用事な!そやな」


『ん、なに?なんか知ってるん?』


祥生「知らんで!用事ちゃう?普通に。」


『なんでそんな早口やねん。怪しいで』



嘘が下手な祥生に、問い詰める。
あからさまに目が泳いでるから、なんか隠してるわ。


祥生「いや、なんも知らんわほんまに」


『ふぅん、別にええけど』


徒歩1分、言い合いしてたらすぐに着く。
気になるけど、まあええか。
ボウのことやから、多分職員室やわ。




金城「おー、祥生おはよ」


靴箱に行ってたら、確か隣のクラスの金城が登校してきた。祥生とボウと去年同じクラスやっけ?


祥生「なんやその疑いの目。たまたま2人になっただけやからな!!」


金城「まだなんも言うてへんやん。汐恩は?」


祥生「なんか、用事やで。行こ。A」


祥生は私の腕を引いて歩き出す。
いつもはないこの強引さに私は少しビックリした。



金城「あー、橋本さんとお取り込み中か。じゃーな」



ん?

橋本さん?お取り込み中?何の話?
橋本さん言うたら、私らの学校のアイドルや。


金城は私がボウのことを好きなことを知らない。
チラッと祥生の方を見る。

それでも「行こ」って私の腕を引く祥生。



『ちょっと待って、どういうことなん?』


祥生「何がやねん、遅刻するで」


『待ってや祥生。橋本さんがどうしてん

今言うてくれんかったら直接ボウに聞くからな』


祥生「わかったわかった。

橋本さんが汐恩に気があんねん、今日の朝一緒に登校しよって誘われたらしい。」


『…は?』


祥生の顔がだんだん滲んできた。涙や。

焦ってタオルを渡してくれる祥生に
『いい』と冷たく接してしまったんも、

全部、ボウのせいやから。



うそ、全部私が悪いねん、本当はしってた。




昨日、帰り道でボウに言われた「明日用事あるから1人で行ってな」って言葉。

『わかった』って返すと、「拗ねんなや」って私の頭をクシャクシャにした。

そのまま、猫背でお向かいの家に入っていった。


それも全部、橋本さんと登校するためやったん?




それでも祥生の「汐恩は恋愛は興味無いって言うてたで」って言葉に救われたっけ。


それ私にもチャンスないやん、って思ったけど


橋本さんと付き合い始めるよりは
よっぽどマシやった。




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^^(プロフ) - このストーリー大好きです😭💞続き楽しみにしてます🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️ (2022年2月14日 5時) (レス) @page10 id: feebfdcf28 (このIDを非表示/違反報告)
ミイ(プロフ) - 小森さん» ありがとうございます!更新しますね!! (2021年10月14日 23時) (レス) id: beccf8bfba (このIDを非表示/違反報告)
小森(プロフ) - このお話本当に大好きです。続きを楽しみにしています! (2021年10月13日 3時) (レス) id: ef7b8555f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミイ | 作成日時:2021年9月19日 20時

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