FILE248:同期 ページ6
「こいつ20歳だとよ」
私が答えようとしたところに口を挟んだのは松田さんだった。
「うっそ!!20歳!?つまり俺と会ったAちゃんは13歳だったわけか!へぇ…あ!Aちゃん携帯持ってる?」
『え?携帯ですか?持ってますけど』
「ちょっと見せてくれない?確認したい事があって。あ!勿論中身は見ないから安心して!」
『え?あ、はい。どうぞ』
私はポケットからスマホを取り出すと萩原さんに渡した。
「ありがとう!これって…!」
『萩原さん?』
「あ、あぁ!ごめんね!ありがとう」
『え?あ、はい…』
結局何だったんだろう。
「なあそろそろ行かないか?みんな揃ってんだしよ」
「そうだな。ほら、萩原も」
「え?あ、おう」
「ほらAも行くぞ」
『あ、はい!』
三人が前を歩きながら喋っている。
…そう言えばどこに行くんだろうか。
何となく話しかけづらく、三人の数歩後ろをあまり間が開き過ぎない様に歩く。
「そう言えば降谷ちゃんは元気にしてるかねぇ」
降谷!?え、今降谷って言った!?
「さあな、今頃どうしてるんだろうな」
「はっ、急に連絡来なくなったもんな。電話もメールも来ねぇし、久々にかけてみたら番号変わってるしよ、マジ意味わかんねぇ」
これは…聞いても良いんだろうか。うん、よし聞こう。
『あ、あの降谷さんって…?』
まあ勿論だけど知らないフリ。
「ああAは知らないんだよな。俺達の警察学校時代の同期だよ」
『警察学校の…』
「しかも成績はオールA!」
「それに射撃は俺達の中じゃピカイチだったよな」
『へぇー!凄い人だったんですねぇ』
「そーそー、しかも松田と降谷の二人入学当初に殴り合いして二人ともボコボコ!誤魔化すの大変だったんだぜ?」
『へぇー!』
「おい!あの頃の事掘り返すなよな!」
「陣平ちゃんあん時差し歯抜けたもんな笑笑…こう言う話まだまだあるんだけどもっと聞きたい?」
『っ!はい!聞きたいです!』
「りょーかい!んじゃあファミレスかなんか寄ろっか♪」
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もちもちアイスクリーム(プロフ) - え、めっちゃ最高でした!! (4月8日 12時) (レス) @page50 id: aa5605d5a8 (このIDを非表示/違反報告)
なみ太郎(プロフ) - karionさん» コメントありがとうございます(^。^)次回作は安室さんです!いろんな案が出過ぎているので悩み中…。割とキャラが病んでる描写が好きなのでキャラ崩壊ありかもです。 (5月11日 6時) (レス) id: bce4419484 (このIDを非表示/違反報告)
karion(プロフ) - 面白かったです!自分飽きるのが早いので最後まで読むことが少ないんですけど久しぶりに最後まで楽しく読む事が出来ました!次回作も楽しみです‼︎ (4月30日 13時) (レス) @page49 id: d59aca9a13 (このIDを非表示/違反報告)
なみ太郎(プロフ) - えくれあさん» ありがとうございます!最終回の終わり方は一話の時から決めてたのでやっとって感じです!次回作も頑張ります! (2022年5月1日 12時) (レス) id: 9f82d8cbd4 (このIDを非表示/違反報告)
えくれあ(プロフ) - 最後の終わり方いいですね〜!完結お疲れ様でした!次回作も頑張ってください、応援してます!ワクワクです笑 (2022年5月1日 0時) (レス) @page50 id: 1e601cb38a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なみ太郎 | 作成日時:2022年3月14日 14時