この世界の人達は強引すぎる6【名探偵コナン】

FILE272：トリプルリング ページ30

『ちょ、あか…！沖矢さん！なんでお昼ご飯が魚なんですか！』


「ん？何か問題でもあったか？」


『いや、ありまくりですよ。水族館行った後ですよ？なのに魚って…』


「君はハンバーグを頼んだじゃないか」


『え、い、いや、そうなんですけど…』


「メニューを見て美味しそうだったんでね。一口食べてみたらどうですか？はい、あーん」


『わ、分かりましたよ。あー…』



パクっと食べるとちゃんと味も染み込んでいてすごく美味しかった。



『わ…美味しい…』


「だろ？」


「ね、ね、見た?」


「見た見た!あーんしてた!」


「間接キスじゃーん!しかもあんなイケメンと!彼女さん羨ましー」


『んぐ！？ごっほごほ！』



遠くの方から聞こえた声に咽せてしまった。



「だ、大丈夫ですか！？」


『だ、大丈夫です…ちょっと気管に入りました…』


「それならいいんですけど…お水飲みますか？」


『い、いただきます』




び、びっくりした…まさか見られてたなんて…しかも関節キス…今気付いたよ。そういえばあれ沖矢さんの使った箸だった。



『お、沖矢さん、これ食べ終わったら行きたいアトラクション？があるんですけど』


「いいですよ。それじゃあ早く食べちゃいましょうか」


『はい！』


・



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・



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・


「これは…ダーツですね」


『そうです！実はやってみたくて！』


「ホォ…？」


『すみません！お願いします！』


「はーい！」



お金を払いダーツの矢を持つと狙いを定める。



『んー…はっ！』


矢を投げると何と中央に！…刺さるわけもなく、むしろ刺さらずに落ちた。


『うっそ！まさか刺さらないって…』


「力み過ぎですね。少し力を抜いてみて下さい」


『力を抜く…はっ！』



すると今度は吸い込まれる様にボードに刺さった。



『あ！刺さりました！19点？ですかね』


「57点ですよ。今刺さった場所はトリプルリングと言って得点が3倍になるんです」


『さ、3倍！？す、すご…』


『あ！沖矢さんもやってみて下さい！あと一本あるので！』


「私が…ですか？ルール的にダメなのでは？」




「いえ！大丈夫ですよ」

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