この世界の人達は強引すぎる6【名探偵コナン】

FILE270：ペアチケット ページ28

『いやだって、赤井さんでも神様って信じるんだなぁって思いまして。赤井さん神様って信じなさそうなタイプじゃないですか？』


「まあAが来るまでは信じていなかったな」


『私が来るまで？』


「ああ、Aに出会えたのはその神様とやらのおかげだろう？」


『っ！そ、そうですね』


「そうだ、明日空いてるか？」


『あ、明日ですか？空いてますけど…何かあるんですか？』


「実は福引で東都水族館のペアチケットを当ててな。良かったら一緒に行かないか？」


『と、東都水族館ですか！？』


「もしかして嫌だったか？」


『いえ！行きたいです！』


「それは良かった。当日は沖矢昴として行くんだがそれでも良いか？」


『は、はい！大丈夫です！』


「フッ…それじゃあ明日楽しみにしていてくれ。明日に備えて今日は早く寝るんだな」


『は、はいっ』



パタンとドアが閉まり、赤井さんが部屋に戻ったので私も部屋に戻る事にした。



・


・


・


・


・


『それにしても東都水族館か…』



確か映画で観覧車が転がってたやつだよね。
安室さんと赤井さんが観覧車の上でドンパチやった…。



『あの映画の舞台を生で見れるのかぁ…』


あれ、でも今って純黒前？後？
…ちょっと赤井さんに聞いてくるか。


私は赤井さんの部屋の前に来るとコンコンとドアをノックした。


「ん？どうしたんだ？寝れないのか？」


『あ、いえ。ちょっと聞きたいことがあって』


「聞きたい事？」


『明日行く東都水族館って最近観覧車壊れたりしましたか？』


「観覧車？…ああそう言えばそんな事もあったな」



と言う事は純黒は終わったって事なのか…。
それじゃあキュラソーも…。



「随分と表情が暗いな。もしかして観覧車に乗れないとか思ったか？安心しろ。観覧車はリニューアルして同じやつが建っているから乗れるぞ」


『そうなんですか…』


「…もしかしてキュラソーの事か？」


『え？』


「そんな事も知ってるとはな…。安心しろ。キュラソーは公安が身柄を引き取っている」


『そうなんですか！？』


「ああ、だからゆっくり休め」


『はい、お休みなさい』


「おやすみ」




そしてその日の夜は色々考えながら眠りについた。

FILE271：東都水族館→←FILE269：この人もお巡りさんだった

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す