この世界の人達は強引すぎる4【名探偵コナン】

FILE181：注意は逸れた ページ37

「AさんAさん」



沖矢さんがちょいちょいと手招きをしてくる。



『なんですか？』


近寄ると沖矢さんが私に耳打ちをした。


「キスって単語を聞いてさっきの事思い出してしまいましたか？」


『うぇ！？』



お、お、、お、、沖矢さん何を！！



『な、何言ってっ…！！』


「シーッ。コナンくん達に気付かれてしまいますよ？」



沖矢さんが耳打ちしてくるので私も沖矢さんにしか聞こえない様に喋る。



『さっきの事は恥ずかしいので人前では言わないで下さいっ！』


「おや、そうでしたか。それはすみません」


うぅ…全然反省して無さそう…。


「さっきから昴さんとA姉ちゃん何話してるの？」


『うぇ！？え、あ、こ、コナンくん！？』



やばい動揺しちゃった！コナンくんこういう所鋭いから怪しまれる！



「明日の事について話していただけですよ。そうですよね、Aさん」


『は、はい！そうです！そうです！』


私がそう答えたがコナンくんはジト目でこちらを見てくる。
う、疑われてるっ…！！


『あ、はは…。ご飯美味しいな！』



ご飯に夢中になったフリしてコナンくんの注意を逸らそう！…と思ったのだが、コナンくんはもうこちらには興味を示しておらず、代わりに沖矢さんに話しかけている。



『あ、あれ？』


「どうかされたんですか？」



私が声を出した為、心配になったのか安室さんに声をかけられた。



『あ、いえ！なんでもないです！』




まあ注意は逸れたし、いっか。

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