虹色想い #1

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腰に響く鈍痛に目を覚ます
あー痛い、、


あのあと、ベッドで２回と風呂で１回、
戻ってもう１回してもうて、結局また風呂に入って、、



ぐっすり寝たつもりやけど、まだ８時半や



流星起きたん？


固まってる腰を伸ばしながら濱ちゃんの方に寝返りを打ったら、
うつ伏せで携帯を見つめてた顔をちらっと俺の方に向けた


覗くつもりはなかったけど
見えたその液晶は望とのトーク画面



昨日の今日やで？って、思わん事もないけど
すぐに携帯を放った濱ちゃんが
俺の方に向き直して抱き寄せて、


体痛ない？大丈夫？


って、腰を優しくさすってくれるから


濱ちゃんの肩口に顔を埋めてふぅ、って一息
一気に心は温かくなって、穏やかになる



顔を離せば濱ちゃんの綺麗な鎖骨には真っ赤な痕


普段、見えるとこはあかん、っていう濱ちゃんが
ええよ、って言ってくれたから張り切って付けた
もちろん服着たら隠れるとこやけど


明るくなった部屋で改めて見るその紅に、嬉しくなって頰が緩んだら、

かわいい、って、頭を撫でてくれた




*



「...はよ、」



今日は午後から全員での収録やけど、
濱ちゃんは、先行くな、って出てった


なんとなく、理由を聞くのも野暮な気がして


集合時間ギリギリ、
小さく深呼吸してから、ひとり控え室のドアを開けた





「流星っ！」


予想通り、飛びついて来たのは望、
声は明るいけど眉を下げて、でかい体で俺をホールドして、ソファに連れられた



「流星ごめんな？」


「ぇ、？」


「濱ちゃんと付き合ってるん、俺知らんかったからさ、嫌な思いさせてたやんな？俺が流星の立場やったら絶対嫌やもん、怒るもん、だからほんまにごめん！」


「や、望は悪ないし。ん、なんか、逆にごめんやで？」


「濱ちゃんに、絶対流星幸せにせなあかんで！って言うたから。大丈夫やで、」


へへ、って笑う望に抱き締められる。大丈夫かどうかはお前次第や、なんて思わん事もないけど




望、なに言うてるねん、

って後ろで苦笑いしてる濱ちゃんを望の肩越しに見つめたら、微笑んで頷いてくれたし、



一緒に知ったはずのシゲも神ちゃんも笑ってて
ＢＡＤの２人も、流星よかったな、って笑ってくれて


濱ちゃんがどんな言い方したんかはわからんけど、
誰も傷つかんとみんなが笑顔になって。
濱ちゃんの人柄やろうなって思った




「でも、たまに貸してほしいかも、」

って申し訳なさそうに笑う望に、

俺も笑顔で頷けた。





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