４１、 ページ42
・深澤目線
あーあ、目黒めっちゃ嫉妬してたな笑
あんな必死なの初めて見たからさ、俺までニヤニヤするんだけど
にしても
『マジで見たことある顔なんだよな』
でも、それは康二だけじゃない
目黒と翔太、佐久間
なんなら照も
思い出せるのは
森みたいなところで、俺が康二に襲い掛かり
照が鬼の形相で、こちらを睨んでいる
そしてもう一つ
俺に詰め寄る目黒と
隅で複雑そうな顔をした翔太が見守っている
クリアじゃないけど、断片的で霧が掛かった俺の記憶
『っ、いってぇ』
思い出そうとすると、頭痛がそれを阻む
結構重くて 足元がフラついてしまい、ゆっくりと壁に手をついて体を休める
「ふっか？」
俺を心配する声が聞こえて来て、顔を上げると
『照…』
意外な人物が
って、照には何度か助けられてるから、意外でもねーか
「どうした、気持ち悪い？」
『いや、大丈夫』
「顔真っ青だぞ？」
逃げるように顔を背けても、追いかけて来て逸らせない
俺にここまで突っ込めるの、照だけだよ？笑
『んー、ゲームのしすぎで寝不足』
「本当かよ、ふっか無理するから心配」
『おっ』
照は 問答無用とでも言いたそうに、俺の手を掴んで連行する
行き先は、多分 保健室
あとは帰るだけなんだし、別にいいじゃんと思うけど黙っておく
確か、照は長男って言ってたっけ？
その気質なのか、面倒見がいいんだよな
俺の方が年上なのに笑
『照はさ、俺が怖くねーの？』
「なんで ふっかが怖いんだよ」
『喧嘩強いし、友達も友達じゃん？』
いやいや、こんなの聞いてどうすんだよ
照も普通に困るだろ
自分の言動なのに全く理解不能で
やっぱなし、そう伝えようとしたら
「それだけじゃん」
『は？』
まさか、なんか返ってきた
「それだけで ふっかの人柄とか測れないし
俺が関わってみて、良い奴だから良い奴なんだよ」
『あっそ…』
嬉しいこと言ってくれんじゃん
照のくせに
「なに、照れてんの？」
『は、照れてねーわ』
俺より大きな背中
見つめているだけで心臓が高鳴る
でも、それは知らないふり
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スメシ - スーさん» コメントありがとうございます。ストーリーに関しては結構練っていまして、そのようなお言葉を貰えてとても嬉しいです！応援、とても力になります！これからも楽しんでいただけるように精進いたします！！ (2021年3月18日 11時) (
レス) id: 2e3f726332 (このIDを非表示/違反報告)
スー - 今日このお話を初めて読ませていただいたのですが、ストーリーが素晴らしくて、とっても続きが気になりました…！！応援させていただきますので、これからも更新頑張ってください！！ (2021年3月17日 19時) (レス) id: 8ab2b29f53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スメシ | 作成日時：2021年3月8日 21時
