ハニーマスタード

ふざける男 ページ26

望「じゃ、また。
お疲れ様でした！ありがとうございました」


行かないでよ、鋭いイケメン……
色々気まずいんだから…


「…お疲れ様です」


何もなかった顔して戻ろうとした……


「またペラペラと…」

「ペラペラなんて、別に！」

「神ちゃんにも言われたわ、仲直りしろって」

「神山さんは察して色々聞いてくれたの！」

「お前が話すからやろ」

「神山さんは誰かさんと違って優しいんでね！
気づいてくれるんです！」

「オレ彼女に優しくするタイプやないも〜ん」


変な顔してふざけてるし…
だんだん腹立ってきた…


「重岡さん、彼女いましたっけ？」

「いない」


ムカつく！！！


「Aさんも彼氏おらんやろ？
オレと違ってモテなさそうやもん(笑)」

「重岡さんモテたとしても性格悪いからすぐフラれるんじゃないですか？」


言い返すとふざけてた顔が、2人でいる時の大ちゃんの顔に変わった気がした。



「これなんの言い合いなん？」


そう言って大ちゃんが笑った。


「……知らない」

「バカップルやん」

「カップルじゃないし…」

「はい、はい」

「適当に流さないでよ。
大ちゃんが悪いんだから…」

「はい、はい」

「またそれ！」

「怖い顔しないの！
かわいい顔が台無しだよ〜」

「標準語棒読みムカつく」

「終わったら行く」

「鬱陶しいって言う人は出禁です！」

「そこにキレてたんか(笑)」

「そこだよ！彼女に鬱陶しいって言う人いる？」

「はーい！オレ」


またふざけ出したな…


「出禁！！！」


はい、はいってまた適当に流して戻って行った。

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