【3年A組】平 凡 人 質 少 女

18話 ページ19

私はさくらを追いかけようと席を立とうとすると隼人と目が合った。


甲斐「…い く な 」


口パクでそう言われた気がした。
私は黙って席に着いた。


少し経つとさくらが戻ってきた。

『ほんとに大丈夫？さくら…』


茅野「うん…お腹痛くなっただけ…」


外が騒がしいと思ったら保護者と報道陣が門の前で騒いでいた。

その中で武智先生が報道陣からインタビューを受けていた。

でも武智先生のことだから絶対話盛ってるだろうなぁ

ますます武智先生が苦手になりそうだ。


須永「武智の奴なんか楽しそうじゃね」


里見「あいつの事だから100％話盛ってるよ…」


兵頭「警察も多いし、なんか注目されてんなぁ…俺。」


真壁「お前じゃなくてこの状況がだろ」


兵頭「俺じゃないか…」


兵頭君がいつも通りの面白さでなぜか安心する。


時計を見るともうすぐ8時になろうとしていた。

『さくら、あと少しではち…』

ｶﾞﾗﾗｯ


教室のドアが開き目の前には柊先生

見下すように私を見たけど、すぐに微笑んだ。

先生の登場に焦り怖がるように生徒らが離れた。


柊「どう？考えはまとまった？」


先生はさくらの机に両手を置き、さくらをじっと見た。

茅野「もうちょっと…」


「間違えたら誰か死ぬんだ。答えたくない気持ちはわかるでももう

8時まで時間が無い。
答えられなきゃこの教室ごと木っ端微塵だぞ。」


早口でさくらを追い詰める先生


宇佐美「さっきの言えばいいんじゃない？」


諏訪「あれでいいと思うけど…」


水越「私も。」


甲斐「さっさと言えよ！！」


皆、黙るさくらに焦る気持ちを当てつけている。


茅野「景山澪奈は…今年の全国大会でドーピングしたことがバレて自○した。」

さくら…澪奈ちゃんの為にもこのクラスの為にもあのことを言うべきだと思う。

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