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気づかないように蓋をして ページ11

あっという間に春が終わって外がじめじめとしてる。梅雨明けした今日この頃。


仕事にも慣れてきて朝は余裕をもって起きれるようになった。とは言っても携帯のアラームと目覚まし時計のアラーム、二つ使っているのだが。
目覚まし時計のアラームを止めて、次に携帯のアラームを止める。


まだ冴えきらない状態で携帯のカレンダーを見て今日の大まかな予定を確認する。
会社のパソコンと同期させているので仕事もプライベートも携帯ですぐ確認できるのでかなり便利だ。




「今日は、松川さんは内勤か。資料作成かな」



そう呟いて欠伸をしながらベッドから出る。
温かい時期はすぐに出れるが冬になったら出れなくなるんだろうな、なんてことを考えつつ洗面台へ向かう。


お弁当は相変わらず冷凍食品のお世話になっているが、週に3回ほど社食を食べるようにしたので体調を崩したりすることは無かった。
冷凍食品もおいしくなって、最近のお気に入りは焼きおにぎり。朝も支度している間にレンジでチンして温めて食べている。



社会人になっても特にこれといった出会いもなく、仕事と家を往復する日々。今年で25になる私。仁花はどうやら彼氏がいるらしくて時々旅行に出かけて、必ずお土産をくれる。


ただ、相手が誰かは知らないのだけれど、仁花いわく太陽のような人、と言っていた。
その時の仁花の顔と言ったらすごく幸せそうで、少しだけ、羨ましく思ったのは内緒だ。私もいつか、そんな恋ができるのだろうか。



 スーツに着替えて家を出る。テレビでお天気お姉さんが「今日は夕方から雨」と言っていたのでお姉さんを信じて傘を持ち、外に出る。
少しばかり曇っていて降るかもなあと思いながら駅に向かう。相も変わらず満員電車。イヤホンを耳に、適当に音楽を流しながら流れる景色をぼうっと眺める。

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設定タグ:ハイキュー , 松川一静   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:お湯 | 作成日時:2019年5月9日 19時

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