光と影の距離１０

始動！！！ ページ3

同時刻、秀徳高校ーーー



緑間は指のテーピングを巻き終わる。
その隣には熊の置物。



高「おーい真ちゃん、もう先輩達揃ってんぞ！」

緑「あぁ」



そんな時緑間の携帯が鳴る。
緑間は携帯を開き、メールを見ると眉間に皺を寄せる。





同時刻、海常高校ーーー



黄「♪」



携帯が鳴り黄瀬はメールを開く。
そこには緑間の返信があり、ただ一言、『死ね。』とだけ書かれていた。



黄「センパイッ、『がんばれ』の返信が『死ね』ってどう思うっスか、人として」

笠「よくわかんねーけどそのまんまだよ」


携帯を見せて近寄ってきた黄瀬に容赦なく蹴りを入れる笠松。



笠「オラ、練習再開だ！！WCまで時間ねぇぞ」





同時刻、桐皇学園高校ーーー



青峰は学校の屋上のさらに上の場所で寝転がって空を見上げていた。
屋上に桃井が入ってくる。



桃「青峰君！！またこんなとこでサボッてる！」

青「うるせーよさつき、いいんだよ」

桃「よかないわよ！ユキちゃんの新技だって…」

青「んなもん練習してどうにかなるもんでもねーし、する必要もねーよ！オレに勝てるのはオレだけだ」



青峰は口角をあげる。



青「そもそもWC出場も決まってんだ。眠くもなるだろ」

桃「バカッ！！」





同時刻、陽泉高校ーーー



紫「特別枠？」

氷「今年のWCは何周年だかの記念大会らしい。I・H優勝・準優勝の2校は無条件で出場確定。その分出場校が増えるそうだ。つまり敦の友達の青峰君と赤司君は特別枠で出場決定。黄瀬君とオレ達は先週予選通過。通常枠で出場決定」

紫「ふーん、てゆか室ちんずいぶん熱心じゃん？」

氷「そりゃあオレはI・H出てないからな。タイガがとやるのはもちろん、敦の仲間とやるのも楽しみでしょうがないよ」



紫原は静かに氷室を見つめる。





同時刻、洛山高校ーーー



赤司は複数の将棋の駒を投げ、手に納める。
その口は笑っていた。





『始動！！！』

始動！！！→←始動！！！

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