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「Aちゃんだよね？私たちのことわかる？」
『わかりますよ〜先輩挨拶してくれましたもん(笑)』
「えぇ本当？こいつは？」
『わかりますよ！しょっ、』
そこまで言って詰まる。
やばい、康二くんの影響でしょっぴー呼びしそうになった。
『…しょ、うた、先輩、』
「…今しょっぴーって言おうとしたよね？」
『言ってないです、全然』
「しょっ、の後ぴー言いかけたよね」
すかさず渡辺先輩に詰め寄られる。
誤魔化し切れてなかったらしい。
『……康二くんがそう呼べって』
「言ってないやん！？」
「おい康二」
「言ってないって！Aちゃん！！」
焦った康二くんにゲラゲラ2人が笑う。
渡辺先輩の豪快な笑い方に若干戸惑った。
「はー、やば」って渡辺先輩。
「別にいいけどね、しょっぴーで」
『え、いやいやそんな』
「いいよ全然。康二くんが命令したらしいし」
「してへんって」
『そうなんですよしょっぴー』
「否定せえ」
「ふはは」
さすがにしょっぴーはキツいからとりあえず翔太先輩って呼ぶことに落ち着いた。
「Aちゃん面白いね」って言われて『いやいや』って返す。
その瞬間、2人が一瞬康二くんにアイコンタクトをしたのがわかった。
…あ、そっか。
協力しようとしてくれてるんだ、2人。
「チケット買い行こ！」って先輩が言って、売り場まで移動する。
当たり前のように私たちの前を2人並んで歩く先輩たち。
チラッと康二くんを見ると、やっぱりちょっと引き攣っていた。
『康二くん』と袖を少し掴む。
「ん？」
『ポップコーン食べたくない？』
「…いや、早ない？(笑)」
私を見て、また笑顔に戻る。
2人の前でも康二くんが笑っていられますようにって、
気が紛れるような話題をひたすら考えた。
.
一応ダブルデートだから先輩と翔太先輩、私と康二くんのペアが自然と出来上がっていた。
1番アウェイの私もすぐに打ち解けることができるくらい3人とも優しい。
緊張していたけど、何だかんだ楽しく過ごせた。
「Aちゃん1人暮らし？実家？」
『1人暮らしです！そんなに地元離れてないんですけど』
「そうなんだ〜自炊とかするの？」
『んーそこそこ(笑)』
「えら。康二も料理上手いよね」
「作るの好きやから」
「今度Aちゃんも食べ行こうよ」
『え、行きたい！』
それでも先輩と翔太先輩は、康二くんに協力することが第1目的らしく、何かと私に話しかけては最終的に康二くんに絡めてくる。
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きき - 読んでる途中で何回も泣きました。何回も読み返しにきます。素敵な小説をありがとうございました。 (2022年12月20日 1時) (
レス) @page45 id: 2e4c7a3530 (このIDを非表示/違反報告)
小袖(プロフ) - 涙が止まらなくなりました…良すぎてよすぎて胸が痛くて最高すぎます… (2022年12月11日 0時) (レス) @page45 id: 086580d8cf (このIDを非表示/違反報告)
りえまりこ(プロフ) - 何度も読み返したくなる作品で、何度読み返しても心が動かされます。素敵な作品をありがとうございます。 (2022年12月9日 6時) (レス) @page45 id: 1f2c4c1078 (このIDを非表示/違反報告)
みんみん - めっちゃいいお話でした！！途中感動で泣いちゃいましたよ。思いが通じたところも最高でしたし、その後のしょっぴー先輩のお話もすっごく共感しました！登場人物みんなちょっとだけズルくて、でも正直で可愛いのがホント素敵でした。 (2022年4月25日 15時) (レス) @page45 id: d946c1f5c6 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 今まで見た小説で一番好きです！最高すぎますし、天才です！気づいたら泣いちゃってました、、笑 めいさんの他の小説も読ませて頂きます！こんな素敵なお話読ませて頂いてありがとうございます！！ (2022年4月18日 3時) (レス) @page45 id: 8dc1188793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めい
| 作成日時：2021年11月12日 23時
