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次の日、少し遅めに起きてから2人でモールまで出かけた。
「あ、あった」
美容グッズが沢山あるお店で１つの化粧水を嬉しそうに手に取る翔太。
それ以外にもスチーマーやら美顔器やら色々見たり店員さんと話したり。
全然知らない単語ばっか出てくるから話に入ることもせず、ただただポカンと見守る。
普通こういうのって男女逆だと思ってた。
「いやーよかった買えて」
『なんか話難しかった』
「お前も今度やる？これ」
『気が向いたら』
「一生向かねえだろ」
別に私だって化粧水とか乳液とか人並みのスキンケアはやってる。
翔太レベルが希少なだけ。
『今ので満足なんだもん』
「まじ？」
「すげぇいいのに」と呆れた顔で翔太が私を見る。
そう言いつつ強要しない所が優しいなって思った。
『でも本当肌綺麗だもんね、翔太』
「え、そう、だろ？」
褒めるとふははと笑ってから、ニヤニヤ私に聞いてくる。
こういう時はたまに子供っぽくてわかりやすい。
わかりやすくて、翔太は楽だ。
.
その後お昼食べてからまた適当にお店を回った。
靴屋の前を通って、持ってたサンダルの金具が壊れたことを思い出す。
『ごめんちょっと寄っていい？』
「おー」
何買うの？って特に興味なさそうなトーンで聞きながら私の後ろをついてくる翔太。
時期的にサンダルは来年でいいやって思ってブーツのコーナーに移動した。
『あ』
可愛い。
ヒールのついたローファーが目に入って思わず手に取る。
え、いいな。どうしよう。
踵を見たりひっくり返したりして考えるけど、やっぱ可愛いなって気持ちが強くなる。
思ってから、ハッとした。
……私がヒールとか、ダメか。
自分が平均より少し高めの身長なことを思い出す。
私がこれ履いたら、可愛くないもんな。
慌てて棚に戻して、隣のレザーシューズを手に取った。
踵に何もないぺたんこのやつ。
「それ欲しいの？」
しばらく黙って様子を見てた翔太が聞いてきた。
あまり待たせすぎると悪いなと思って少し考えて頷く。
『うん、買っちゃう』
「そっちは？」
クイ、と顎で隣の靴を指す。
さっきまで見てたヒールつきのローファー。
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かな(プロフ) - 一気読みしました!とっても素敵なお話でした！ (2021年11月14日 8時) (
レス) @page33 id: 22fe685296 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみ(プロフ) - ところどころ、名前が変換されない所がありました。 (2021年11月13日 21時) (レス) @page34 id: 15fffef845 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めい
| 作成日時：2021年11月12日 23時
