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次の日は授業なかったから家に帰ってから1日中ベッドでうずくまってた。
何度も通知を確認しちゃって、そんな自分が気持ち悪くて携帯の電源を切った。
何でこんな風になっちゃったんだろう。
翔太が何であんな不機嫌になったのかもわからないし、
何で私がこんなに落ち込んでるのかもわからない。
ただ都合がいいって、それだけの関係だったのに。
ふいに涙が出そうになって、そんな自分も気持ち悪かった。
.
次の日、学校に行ったら翔太と会った。
でも目を逸らされて、だから私も何も言わずに素通りした。
そんな感じで連絡も会話もしない日がしばらく続いて、
友達から「喧嘩した？」って何回か聞かれた。
喧嘩って言うのかな。
喧嘩できるほどの間柄でもない気がする。
『別にしてないよ？』って笑いながら、
このまま話さずに関わりもなくなるのかなって思ったり。
バイト終わり、コンビニに寄ってアイスを見る。
2つ買おうとしてる自分に気づいてため息をついた。
……翔太、いつも何買ってたっけ。
冷凍ケースを見ながら思い出す。
ピノ、雪見だいふく、パピコ。
あとアイスの実とかモナカとか。
特にこだわりないのかな。
まぁ私もいつも気分で選んでるけど。
何となくピノを買って家に帰った。
手を洗ってペリペリ蓋を開けると、6個のピノが顔を出す。
『……あ、』
それを見て気づいた。
……違う。
翔太が買ってたアイス、こだわりが無いとかじゃない。
『…全部、半分に分けれるやつ、』
私はカップだったり棒だったりを買ってたけど、
翔太は全部半分こしやすいアイスだった。
…私が毎回、1口ねだるから。
『……何それ』
いつもうざそうな顔してたくせに、何それ。
『…気づかなかったなぁ……』
翔太の前では、全然可愛くなかったな。
目から出そうな何かを堪えながら、
溶けかけたピノを1人で食べた。
別の味を食べたくなったけど、
1口ちょうだいという相手がいなかった。
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かな(プロフ) - 一気読みしました!とっても素敵なお話でした！ (2021年11月14日 8時) (
レス) @page33 id: 22fe685296 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみ(プロフ) - ところどころ、名前が変換されない所がありました。 (2021年11月13日 21時) (レス) @page34 id: 15fffef845 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めい
| 作成日時：2021年11月12日 23時
