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「えーでもすごい偶然だね！」
『…ふふ、だよね〜(笑)』
グラスに入った飲み物を無理やり流し込む。
こんなの飲んでないとやってられない。
あの後入った目当てのお店。
店員さんに通された4人用の席には私と友達と、
何故か彼女のバイトの同期と元カレが座っていた。
何でこんなことになったんだろう。
そう思いながらまたもう一口。
「え、お前とAちゃんどれくらい振りなの？」
「1年くらいじゃない？だよねA？」
『あーそうかも。すっごい久々(笑)』
一瞬の合流だったはずが、気づいたらそのまま飲もう！って盛り上がってしまっていてもう逃げることすらできなかった。
出来ればもう会いたくも関わりたくもなかったのに、
隣に座る元カレに愛想を振りまく始末。
「でもAちゃん美人だねー。モテるでしょ？」
同期が私に話を振ってきて、そんなことないよって微笑んだ。すると友達が「そうなの！」って嬉しそうに頷く。
「A本当に可愛くていい子なの！
何で彼氏いないのか不思議なくらい！」
「えっ彼氏いないの！？」
『いやぁ、出会いがなくて(笑)』
「え、お前チャンスじゃん！」と同期が隣に座る彼にニヤニヤしながらパスを回した。
変なパス回すなよって内心ため息ついてたら、
「え、俺狙っちゃおうかな(笑)」
って元カレ。
……は？
『もーふざけないでよ！何言ってんの(笑)』
笑って何となく躱して、ちょっとお手洗いって席を外す。
鏡の前で深く息を吐いた
『……何言ってんの、』
可愛い浮気相手作っておいて、何言ってんの。
疲れたな。
料理もお酒も美味しいはずなのに味がしない。
また表情筋が痛い。
早く帰りたい。
こんなことなら今日翔太のところに行けばよかった。
2人でアイス食べて、美顔器試す方が100倍良かった。
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かな(プロフ) - 一気読みしました!とっても素敵なお話でした！ (2021年11月14日 8時) (
レス) @page33 id: 22fe685296 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみ(プロフ) - ところどころ、名前が変換されない所がありました。 (2021年11月13日 21時) (レス) @page34 id: 15fffef845 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めい
| 作成日時：2021年11月12日 23時
