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なんとなくモヤモヤしながらも翔太との関係は今まで通り続いた。
ある日、また学校で偶然会って話しかけられる。
「A今日予定ある？」
『あー友達と約束ある。何で？』
「美顔器よかったからやらせようと思って」
『次行った時見せて』
「いややれよ」
だったら今日バイト入れればよかったってぼやく翔太。
なら事前に言ってくれればいいのに。
次の授業もあったから翔太と別れて教室へ向かう。
「A〜」
教室に入ったら何個か授業が被ってる友達が私を見つけて手を振った。
手を振り返してその子の隣に座る。
『ありがとね、席』
「全然！ねー今日どのお店行く？」
私が座ると同時にインスタで保存したお店をいくつか見せてくれる彼女。今日の先約はこの子だ。
ここも美味しそう、ここはおしゃれってスクロールしながら悩む姿が可愛い。
「Aどこがいい？」
『えぇ、私どこでもいいよ』
「でも毎回私が行きたいところになっちゃってるし」
『どこでも楽しいもん』
そう言うと「本当に可愛い〜A」って頭をなでなでされる。微笑みながら少し苦しくなった。
本当は私の意見に何か思われるのが怖いだけ。
誰かに委ねた方が楽だから、誰かの意見に賛同すれば敵が出来ないから言わないだけ。
自分の気持ちを素直に言える彼女の方が、ずっといい子で可愛いと思う。
「え〜じゃあここでもいい？」
『うん、そこにしよ』
慌てて笑って、楽しみって答える。
私を可愛いと言って楽しそうに一緒にいてくれる彼女をまた好きになって、
それと反対に、また少し自分を嫌いになった。
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かな(プロフ) - 一気読みしました!とっても素敵なお話でした！ (2021年11月14日 8時) (
レス) @page33 id: 22fe685296 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみ(プロフ) - ところどころ、名前が変換されない所がありました。 (2021年11月13日 21時) (レス) @page34 id: 15fffef845 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めい
| 作成日時：2021年11月12日 23時
