きみがため【呪術廻戦】 (ページ33)

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33話ページ33

呪力が感じられなく、力も入らない

手足には鉄の枷が繋がれている

辺りを見回すとただのコンクリートの部屋が淡々と広がっているだけで呪霊の気配も感じられないが、私を縛り付けている時点で何かがいるのは間違いない

この状況をどうしたものかと考えているとガチャっと音をたてながら鉄の扉が開いた

入ってきたのは女の2人組、そこからは何かの気配は感じられない

2人組は私の元まで来ると両端に立ち私の腕を掴み無理やり立たせた

『………っ！』

逃れようとしたが鉄枷のせいなのか力が入らなくびくとも動かない

その女の2人組の首には赤い跡があり、無理やり離したものをくっ付けたようなそんな痛々しい感じ

見た目はただの女性に見えるがその皮を被りプログラム通りに動くただの感情を持たないロボットと変わらない呪骸だと判断できる

鉄の扉が私が出たと同時に先程より、重く鈍く音をたてながら閉じた