#ep. ページ11
#ep
Side.you
「珍しいね、2人なんて。」
阿部「いつもは、めめが居るからね。」
2人きりで話したいことがある。
だなんてどうしたのかな？
「んで？話したいことって？」
蓮くんの会いたいがすごく気になる。
阿部「すぐ切り上げようとしないでよ。」
ぎく。
さすが鋭い阿部ちゃん。
阿部「Aは？好きな人いないの？」
「んー、どうだろ？」
阿部「...A俺が好きって言ったら困る？」
あざとテクなの？
首こてんとして、聞くからペースに飲まれそう。
「...困らないけど、」
阿部「...めめを傷付ける？」
「え？」
阿部「めめを1人に出来ないんでしょ？」
「そんなこと...っ、あっちにも、面倒見てくれる人だって...っ、」
阿部「泣かないで。俺なら、Aに真っ直ぐな愛をあげれるよ。」
そんなの……そんなの……。
「...阿部ちゃん。」
阿部「ん？」
「私はどうしようもなく馬鹿みたい。」
阿部「...なんで？」
「両想いになれなくても、私は両想いになりたいって理由で阿部ちゃんを選ばない。そんなので選ばれても、阿部ちゃん嬉しくないでしょ？」
阿部「...A。」
「そばに居るだけで、蓮くんが私のご飯を美味しいって言って、食べてくれるだけで嬉しいの。」
阿部「...敵わないや(笑)めめには。ごめんね？...ほら、めめが21時には返してって。」
「ほんと心配性よね。ありがとう、阿部ちゃん。」
阿部「うん。幸せになって。」
そう、私はいつだって、蓮くんのことしか考えてないの。
「蓮くん、ただいま！」
＿
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作者名：ゆうあ
| 作成日時：2022年5月16日 13時
