【ジョジョ】一目惚れ【ミスタ】 (ページ3)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:5,701 hit

1話ページ3

ミスタside

いつも通りの朝だ。

いつも通りの時間に起き、いつも通りの道で、いつも通りのリストランテへ来た。

「あの…すいません。ちょっといいですか？」

そしてこの女の一言によって、俺の"いつも通り"の今日は、リストランテの入口で終わりを告げることとなる。

こんな所で声をかけられたんだ。
きっと、組織のやつか怪しいやつか…どっちにしろぶちのめすやつにはかわりねぇだろうと思った。

「…俺に何か用か？」

そんなことを言いながら俺は振り返った。

「ッ！？」

そこには、"美女"と言葉が一番似合うだろうと言っても過言ではないような女が立っていた。

…いや、"美女"という言葉だけでは彼女の容姿は説明できないだろう。

目が大きく、鼻の筋が通っていて、顔が小さくて、ナチュラルメイクがとても似合っている。

そして、身長は高すぎず低すぎず、脚が長くて全体的に細いが、それでいて出るところはしっかりと出ている。

「(…モデルみてぇだな……。)」

そんなことを思っていると、女が今度はゆっくり、はっきりと話し始めた。

「…ブローノ・ブチャラティという方を探しているのですが、ここのリストランテで合っていますでしょうか？」

…………このベッラドンナ(美女)、ブチャラティの客人か？

いや、怪しすぎる……………。

…が、もしかしたらあのブチャラティのことだ。
こっそり女と関係を持ってるかもしれねぇ…。

「…だとしたら、許せねぇ！！！！」

「…？？？」

女ははてなマークを頭にうかべているように見えるが、そんなの関係ねぇ。

「来い、案内してやる。」

「ありがとうございますっ！！」

女は礼を言うと、今まで暗かった表情が、ぱぁっと明るくなり、より一層美人に見えた。

「……女神だ。」

ボソリと呟いたが、女には聞こえてたみたいで、なんか言いましたか？なんて聞きやがる。

「いやッ！なんでもねぇよ！！ほら！さっさと着いてこい！ここで座って待ってろ！」

「あ、はい。ありがとうございます。」

俺はそう言捨てると、ブチャラティをぶちのめすべく、店の奥に呼びに行った。