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白恋中の連携は思っていた以上に完成されたものだ。
ま、僕達には適わないけどね。
それに……割と分かりやすい欠点があるんだよね。
「……おぉ、危ない危ない」
染岡竜吾のシュートは、雷門のDFが割り込んだことで軌道が変わり、ボールがゴールの上へと向かっていく。
そこをGKが更に軌道を変えたことでクリア。
「……連携ができてない」
「そうだねぇ」
これは相手がすごいのか、雷門が劣っているのか……どちらだろうね。
雷門は思い通りに動けないのか、白恋が1点リードのまま前半戦が終了した。
「……雷門、試合に集中できていないね」
「白恋の連携が見事だと実況は言っていたけど……あれは吹雪アツヤの技が見事だってことになるかな」
「……吹雪アツヤ、ああいうのが好きなのかな」
「かもね」
正直、白恋中についてのデータは詳しく調べていない。
だって対戦校じゃないしね。
でも、悪くはないと思うよ。彼らの連携は。
だけど……あの吹雪兄弟が軸になっているのは間違いない。だからあの二人さえ押さえ込めば勝てると思うけど、今の雷門には難しいかな？
雷門のベンチをチラッと視線を移すと、どこか揉めている様子。
吹雪アツヤによって連携をかき乱されてしまって、チームとして機能していない。
「A。どうしたら雷門は白恋に勝てると思う？」
「今の雷門は連携が上手くいっていない。だから、ちゃんとチームにならないと勝てない」
「正解だ」
でも、チームとして機能していないことを誰かが教えてあげないと、現状は変わらないよ。
一体誰がそれを教えてくれるのかな？
僕の予想では……ま、彼だろうね。
彼は行動力のある人物だし、これまでも彼の動きで切り抜けてきた所はある。
「……」
隣に座るAは、誰を見ているのか、ずっと雷門のベンチを眺めている。
誰を見ているのかなんて、流石にこの距離からは分からない。
「誰を見ているんだい？」
「……氷浦」
「へぇ。最近その子の名前をよく聞くよ。仲が良いの？」
「仲が良い悪いは、自分は分からない。だけど、よく声を掛けてくれる」
「ふーん……」
ということは、向こうがAを気に掛けているって事か。
……あまりこちら側に手を出してこなければいいけど。
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恵野(プロフ) - 青碧さん» コメントありがとうございます。惹かれるなんて嬉しい言葉、ありがとうございます…！ 実は書きながら履修している状態だったりします汗 ちょいちょいオリジナル展開を挟ませていただいているので、履修する際はお気を付けください…！ (2022年5月17日 21時) (
レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
青碧(プロフ) - 初めまして、青碧と申します。文章の書き方に惹かれて気づいたらここまで読んでおりました…そのくらい惹き込まれる展開でございました！アレスは未履修ですが楽しく読ませていただいております！これからも応援しております！ (2022年5月17日 21時) (レス) id: d3cfc8958d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2021年11月7日 15時
