光輝く破壊天使 (ページ7)

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次の日
校長室に呼び出された俺達に言われたのは『サッカー強化委員』という使命だった。

「近い将来、強力な日本代表を作り上げる為に日本全体のサッカーのレベルを押し上げたいのだ！そこから君達のような革命児が生まれ、更には君達を超える存在が出てくるかもしれない！」

「俺達を超える存在……」

「アレが君達に入って欲しい学校のリストだ！」

日本少年サッカー協会からわざわざ来校してきた轟伝次郎さんの言葉に円堂が「あれ？ちょっと待ってください」と制止の言葉を口にした。

「それだと雷門サッカー部は？」

「雷門の遺伝子を全国に広めるという大義の為、雷門サッカー部は一旦解散となる(・・・・・)」

「えぇっ！？」

「一旦解散！？」

その言葉に俺は勿論、チーム全員が声をあげた。
ちょっと待ってくれ。今、解散って言ったのか？

「確かに雷門は強いチームだ。しかしこれは日本サッカー界全体の問題なのだ！！今、日本の力を結集して日本代表を組織したとしても、世界では1勝すらあげられないだろう！……それをよく分かっているのは君だろう、AA」

「！」

挙げられた名前……Aに視線が集まる。

彼女の方を振り返ると、Aは苦虫をかみつぶしたような表情を浮べていた。
そして小さくだが「……はい」と答えた。

「見たくはないかね！？あれだけ強い相手に日本が渡り合う所を！！」

見たいかと問われれば、勿論見てみたい。……いや、自分がその立場になりたい。
隣に座っている円堂も、その隣に座っている鬼道も、その先に立っている風丸もサッカー協会の人の意見には賛成のようだ。

「雷門の精神を広める……か」

「やってくれるな？」

「＿＿＿分かりました！世界と戦える日本を作ります！」

雷門サッカー部キャプテンである円堂の言葉によってサッカー協会からの提案は承諾された。
俺達は日本のサッカーレベルを上げることを約束すると同時に、一時的とは言えこれまで頑張ってきた仲間との別れを意味していた。

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