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ピリリリリッ、と何処かで甲高い音が鳴る。いやでも独歩の微睡んだ感覚が覚醒し、眉を顰める。最近あまり聞かないその音は確か＿＿＿
「……ガラケー？」
独歩がスマホを使い出したのは一般と比べてかなり最近の話だが、それでも何年か前。今時ガラケーを使っている人間なんてごく少数だろう。珍しいな、と無意識にあたりを見渡すが夜の中には誰もいない。聞き間違いかと思い歩き出すが、その音はかえってどんどん近づいている。いや、違う。自分が近づいていると気がついた時には、目の前にけたたましく鳴るガラケーが落ちていた。
「嘘だろ……絶対面倒くさい奴じゃねえかこれ。ふざけんなよ…… 」
この際シブヤの作家でも誰でもいいから「嘘ですよ」と言いながらガラケーの持ち主が現れてくれればどんなに助かったか。だが、持ち主が現れる様子もガラケーが鳴り止む様子も一向に見えない。面倒だと思いつつも自分の愛用のマイクがガラケー型だからか見過ごす事ができず、独歩はガラケーを拾い上げた。
「えーと、確かここを押せば…… 」
操作方法を思い出しつつボタンを押すと音が止む。数秒の無音の後、なにやら音が聞こえてくる。不明瞭なその音を聞くため、自分の耳に機械を押し当てたその瞬間だった。
「♪ーーーー!!!」
「うわっ」
耳が割れるくらいの大音量の音楽。そして、機械で加工されたような無機質な音で紡がれるリリック。音が大きすぎて、なんと言っているかがわからなかった。だが、もう一度耳に当てる程の勇気を独歩は持ち合わせていない。気味が悪くなり、独歩は心の中で謝罪を連呼しながらガラケーを道端に置いて駆け出した。
「(なんなんだよあれ!!)」
何年も運動をしていない体はすぐに息を上げるが、構わず独歩は走り続ける。友人と同居する自宅に駆け込み、鍵を閉めてからやっと安心する。よかった、もう安心だ。早く一二三の飯を食おう。
「あ、安心したらダメだよ……お兄さん」
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夢花 (仮垢) - え、これからどーなるんやろ‥ (2019年2月8日 3時) (
レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
市(プロフ) - 十弧さん» ありがとうございます。多分これ途中で消します()。リジーちゃん性格とかは同じですけどシチュエーションが全然違いますね。また書く書く詐欺をしてしまったこと、お詫び申し上げます。 (2019年2月7日 16時) (レス) id: 6e4265016c (このIDを非表示/違反報告)
十弧(プロフ) - 新作おめでとう御座います。可愛い可愛い(知ってた)リジーちゃんが読めて幸せな事この上ないです。また機会があればイラスト等々描かせて頂きますね！これからも応援していますので、どうかご無理はなさらずご自分のペースで頑張って下さい！ (2019年2月7日 16時) (レス) id: f05eea04c6 (このIDを非表示/違反報告)
市(プロフ) - 姫歌さん» ありがとう！ヒプマイいいぞ〜！知れば知るほど沼が深い笑笑。頑張るね！ (2019年2月7日 9時) (レス) id: 6e4265016c (このIDを非表示/違反報告)
姫歌(プロフ) - いっちゃん、新作おめでとう！ヒプマイ少ししか知らないけど、楽しみにしてます！ (2019年2月7日 8時) (レス) id: d8a4d97043 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：市 | 作成日時：2019年2月7日 1時
