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「……あのさ、連絡先交換しない？」
意を決して口を開いたのはしばらく経ってからで、CMに入ったタイミングだった。
「もちろん！ 私も交換したいなって思ってた」
そう言われ内心舞い上がった俺は、ポーカーフェイスでメッセージアプリを開く。
無事に登録されたことをしっかりと確認して、スマホをそっと閉じる。
「いや、なんか俺Aちゃんのこと何も知らねぇなって思ったわけよ」
あまりにも唐突だと思う。
それでもAちゃんは黙って俺の言葉を待っている。
「だからもっと知りたいなって思ってさ」
「私だって深澤くんのこと分からないことばっか。……だから教えて」
ふにゃりと笑うAちゃんに愛しさが増していく。
そしてそれと同時に、もう俺がSnowManであることを言うべきだなと決心する。
「あのさ……俺……実はSnowManなんだよね」
「……へ？」
重々しく伝えた事実はAちゃんの中で予想の斜め上をいってたようで、目を点にする。
「康二とか、目黒とかいるSnowMan。それ、俺もいるんだよね」
「え、え……？」
Aちゃんはパニックになっているのか、首を忙しなく傾げる。
「あー、ちょっとスマホで深澤辰哉って検索してみてよ」
もうこれが手っ取り早い。
Aちゃんはゆっくり名前を入力して検索をかけ始めた。
「……愛称ふっか」
「気になったのそれ？」
無事に“SnowManの深澤辰哉”の情報を見つけたようで、読み上げたのはまさかの愛称。
あれー？ 他にもいろいろあったと思うんだけどなー。
「可愛い……ふっか」
ふふふ、と笑うAちゃんの口で“ふっか”と呼ばれるのが不思議でたまらない。
「ふっか、ふっか」
「あーはいはい」
随分気に入ったみたいで、ふっかと連呼する。
でも、それよりも……。
「俺はそれより辰哉って呼ばれたいんだけど」
そう言うと、Aちゃんは分かりやすく固まる。
「ほら呼んでよ」
急に顔を赤くして俯くAちゃん。
こういう姿を見ると、ついいじめたくなっちゃう。
「ほーら、言ってごらん」
Aちゃんの口元に耳を寄せて催促すると、Aちゃんは口をもごもごさせる。
「……たつや……くん」
まぁ、合格かな。
「俺、芸能人だけど変わらずこれからも仲良くしてくれる？」
「もちろん！」
「……ありがと、A」
何に脅えていたのかバカらしくなるくらいすんなり俺を受け入れてくれて、やっぱり俺はAちゃんが好きなんだろうなと確信した瞬間だった。
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小袖(プロフ) - 爆きゅんしました( ; ; )♡ (2023年1月18日 18時) (
レス) @page37 id: 086580d8cf (このIDを非表示/違反報告)
六花(プロフ) - センさん» 応援ありがとうございます！マイペースになりますが更新楽しみにしていただけたらと思います！ (2022年12月17日 11時) (レス) id: 8a1fff5847 (このIDを非表示/違反報告)
セン(プロフ) - このお話めちゃくちゃ大好きです！これからもひっそりと応援しています。更新お疲れ様です。 (2022年12月16日 23時) (レス) @page37 id: 4a7d47f0c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：六花 | 作成日時：2022年11月23日 19時
