1.お隣さんはゲーマー ページ1
朝からの荷物の搬入がようやく終わり、ソファーにぐったりと倒れ込んだのはすっかり日が沈んだ頃だった。
視界の端にちらりと映るダンボールがさらに疲れを助長させる。
「とりあえず挨拶だけでもしなきゃ」
疲れた体に鞭打ち、お隣さんに渡すお菓子とタオルのセットが入った紙袋を持って部屋を出た。
つい先日のこと。
３年ほど付き合った彼氏と私は別れた。
彼氏からの嫉妬と束縛がどんどん激しくなり、私の趣味に割く時間が減ってうんざりしていた。
そんな私を察したのもあったのか、なんと彼氏はこっそりと浮気をしていた。
結局は私にも同じくらいの嫉妬を求めていたというような、幼稚な動機で浮気をしていたようだ。
しかし３年も付き合っていると愛は無くとも情は残っていて、何となく心にぽっかりと穴が空いたようだった。
そんな気分をどうにかしたくて、心機一転引っ越しを決意した。
そしてようやく引っ越しが完了して、現在ヘトヘトになっているところである。
もう三十路になる私は疲労困憊になることは目に見えていて、明日有休を取っていた自分にグッジョブと言う他ない。
マンションの１番端っこの部屋の私には、お隣さんは一室だけ。
お隣さんの玄関の前に着いた私は、軽く息を吐いてインターホンを鳴らした。
しかし何の反応もなく、もう一度鳴らしてみるけどやはり無反応。
不在なのだろうと、明日また出直すことにした。
しかし出直した日の昼間も夜も不在で、結局お隣さんに出会うことはなかった。
こうなれば仕方なくドアノブに紙袋をぶら下げて挨拶とさせて頂く。
もちろん、挨拶を書いたメッセージカードも忘れず。
何度か内容と、名前を書いているかチェックしたから失礼は無いと思う。
変な人じゃなければいいなと思いながら、私はドアノブに紙袋をぶら下げた。
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小袖(プロフ) - 爆きゅんしました( ; ; )♡ (2023年1月18日 18時) (
レス) @page37 id: 086580d8cf (このIDを非表示/違反報告)
六花(プロフ) - センさん» 応援ありがとうございます！マイペースになりますが更新楽しみにしていただけたらと思います！ (2022年12月17日 11時) (レス) id: 8a1fff5847 (このIDを非表示/違反報告)
セン(プロフ) - このお話めちゃくちゃ大好きです！これからもひっそりと応援しています。更新お疲れ様です。 (2022年12月16日 23時) (レス) @page37 id: 4a7d47f0c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：六花 | 作成日時：2022年11月23日 19時
