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42--二の次でも ページ42

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「炭治郎に化けるならもっとちゃんと理解してくれてなきゃ困るよ〜!」



本心、私だって炭治郎に触られたいよ。もっと触れて欲しいし頼って欲しい。



傍にいさせて欲しい。


でも


「…………炭治郎の一番は私じゃない。禰豆子ちゃんなんだよ」


だから


「炭治郎が禰豆子ちゃんを除け者扱いするだなんて、天変地異が起こっても有り得ないんだよ。絶対に」



炭治郎にとって私は二の次で構わないの。炭治郎の願いは、禰豆子ちゃんを人間に戻す事だから、いまは私もその為に、この身を差し出す。


「そうか………では、お喋りはもう終いだ」

「あ、あ、まって!ラスト!」

「…………らす…?」

「ごめん最後に一つだけいいですか」


そうだったね。ここ大正時代でしたね。カタカナダメなんだよね。

まさか鬼にまで訪ね返されると思わなかった。



「ちなみに霧に紛れて分散されてたりとかします……?」

「その問に答えれば素直に食われるというのか」

「いやそれは断固拒否です。っていうか私鬼だし1人も食べてないからたぶん食べた所で栄養つかないと思うよ」


共食いありきの鬼だから、人を多く食った鬼を食べた方が力がつくでしょ。私なんて食べてもこんにゃく程度の栄養にしかならないよだから食べないで下さいお願いします(白目)



「……だからなんだ。食うことで私の欲は満たされる。それで十分であろう」


………まあ知ってたけどね!!!諦めてくれるわけないって!分かってたので!


いいよそれでも。試したい事もあったし…



「………はいはい、じゃあ。どーぞお好きに」



私の言葉を聞いて鬼は再び霧に紛れ、ぐにゃりと歪み霞んでいく。




………………前、蝶屋敷に初めて足を踏み入れたあの時。しのぶさんから剣技を突き付けられて本気で走馬灯を見た。というかマジで「あ、終わった」と思った。死ぬならせめて炭治郎にお願いしますとも思ったし。

でも、その意に反して私の体は攻撃が来る事を知っていた(・・・・・)かのように避けてみせた。


あの時の事がずっと気になっていた。

あれは私の意識によるものじゃなくて、本能的な何か、な気がする。


だから試してみたかった。この間の義勇さんの時は山が恐怖〇森そっくりで思い出して怖かったんだけど。今ならきっと使える…………



「……………皆を」





護る為の力を

いつか共に肩を並べて戦える日の為に

43--体操選手→←41--誘惑には



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メア(プロフ) - やあさん» アニメ以降の無限列車編のみネタバレとなります! (2019年12月16日 8時) (レス) id: 80100b30c6 (このIDを非表示/違反報告)
メア(プロフ) - 紅葉さん» お返事遅くなりすみません!うおお好きが沢山…めっちゃありがとうございます!!続編から先もよろしくお願いします!! (2019年12月16日 8時) (レス) id: 80100b30c6 (このIDを非表示/違反報告)
やあ(プロフ) - この作品、ネタバレありますか…?? (2019年12月16日 2時) (レス) id: 3fd8182389 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - むっちゃ好きです大好きですこんな素晴らしい作品をありがとうございますそれでは続編行ってきます!(ノンブレス) (2019年11月24日 9時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
メア(プロフ) - カオリさん» そうなんですか…!すみません、ご指摘ありがとうございます!頸動脈切ったら即死に変えさせていただきます! (2019年11月11日 20時) (レス) id: 80100b30c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:メア | 作成日時:2019年10月5日 22時

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