3の奇蹟 ページ3
そんな失礼な事を考えていたら、背後から声がした。
「善逸！そっちの方は大丈夫か？！」
善「炭治郎！大丈夫だよ！Aちゃんが助けてくれたんだ！」
我妻君の所まで半裸で猪の被り物をした化け物と、額に傷のある人が走ってきた。
その2人も腰に刀を差していた。この人達は何者なんだろう。
「A……？善逸……女の子に助けて貰ったのか？」
善「なんだよその顔！！いいだろ別に！！俺は弱いんだよ！！」
我妻君を軽蔑するかのように冷たい顔をした傷のある少年は、わたしの方を向いて頭を下げた。
「善逸がすまない。怪我はないか？」
A「はい。彼が助けて下さったので」
「彼……？」
不思議そうな顔をしたので、わたしは我妻君の方を見た。
我妻君は驚いた顔をして、オドオドし始めた。
善「え！？俺、何もしてないよ！？」
首と手を左右にぶんぶん振って否定する。間違っていないと思うのだけれども。
確かに我妻君があの化け物を斬った。わたしと我妻君以外いなかったし、第一わたしにそんな力もない。
でも彼が否定するのなら別の誰かだったのだろうか。
A「我妻君では無ければ他の誰かだと思います。わたし、戦えませんし」
「戦えないって……。君、刀を持っているじゃないか。それに、隊服着ているし」
そう言って傷のある少年はわたしの腰を指さした。腰を見ると、そこには彼の言う通り、刀が差してあった。
A「え……？」
それに今気づいたが、学ランのような服にベルトをつけている。
それからオーロラのようなデザインの羽織を着ている。
そういえばこの2人もわたしが着ている格好をしている。羽織だけ違うが。
どこかの学校の制服なのだろうか。
「おい！大丈夫かこいつ？固まってんぞ」
A「ひゃっ！？」
突然、目の前に猪が出てきて変な声が出た。
「こら、伊之助！驚かせるんじゃない！」
「あー？驚く方がわりぃだろ。こいつ、弱そうだな」
そう言って猪さんは私の頭をツンツンとつついた。
A「驚いてしまいすみません……。あの、色々聞きたいんですが良いでしょうか？」
「ん？いいぞ？やめろ伊之助！」
傷のある少年は猪さんの腕を掴んで、つつくのを止めてくれている。
A「どうして刀をお持ちになっているのでしょうか？それから先程の化け物は一体何なのでしょうか？」
「どうしてって……鬼殺隊だから？さっきのも変わらず鬼だぞ？」
全く意味のわからない返答がきてしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜の砂糖 - れんかさん» ありがとうございます(^-^) 頑張って治します(￣^￣) (2021年2月16日 13時) (
レス) id: eba054e15a (このIDを非表示/違反報告)
れんか - そうなんですね、体調が早く良くなるといいですね！テスト頑張ってください！応援してます！！ (2021年2月15日 14時) (レス) id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜の砂糖 | 作成日時：2021年2月7日 13時
