私のキョウダイ (ページ22)

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特に何を話すでもなく辿り着いた自宅。

昨日買ったスイーツと先程廉が買ったスイーツを

廉の部屋で食べることにした。

付属のスプーンですくって食べるスイーツは

通常販売してほしいくらい美味しくてほっぺが落ちそう。

廉も自分が買った物を食べて喜んでいた。

「さっきの後輩どう思う？」

私の容器から一口分奪い取った廉は

私も彼に聞きたかったことを先に問いかけてきた。

「可愛かった」

「いや、そういうんじゃなくて。

海人の彼女はAやろ。嫉妬しいひんの？」

「そりゃもちろん女って聞いた時はイラッとしたよ。

私には女の後輩なんて一言も言わなかったし」

「 …二股やったりして」

私も廉の容器から一口分すくおうとした時に

めちゃくちゃ不吉なことを言ってきた。

「訳ありって言ってたからそれはない」

「好きになりかけてる意味の訳かもしらんやん」

「海人に限ってそんなことあるかなあ」

「次に狙ってるやつ結構おると思う」

「次も何も私が最後の予定なんですけど」

「海人がそう思ってへんかったらあかんやん」

「 …んもうさっきから何？私は海人が好きなの。

廉に海人の何が分かるの？口出ししないで！」

一口分すくうことなくスプーンを置いて部屋を出た。

涙が止まらなかった。

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