私のキョウダイ (ページ15)

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夜

コンタクトレンズを外して裸眼の状態で

ベッドに横になりスマホを見ていると、

扉をノックする音が聞こえてすぐ廉が入ってきた。

昨日と同じことをしてくる彼はきっとわざと。

「なー、A 」

椅子に座って足と腕を組み偉そうにこちらを見る。

「コンビニ行こうや」

「今？」

「うん。アイス食べたい気分やねん」

「えーやだよ。遅い時間だし」

「まだ21時やで？それに歩いてすぐやん」

「私にとってはもう21時だし一人で行けるでしょ」

「期間限定のスイーツ奢ったるから」

ビクッと身体を動かして反応した私に口角を上げる。

「食べたいんやろ。奢る」

「 …ほんとに買ってくれる？」

「当たり前やん。ついてきてくれるお礼」

「じゃ行く」

物で釣られる私に喜んで先に部屋を出て行った。

スマホ片手にリビングへ降りて行くと

立ちながらテレビを見て私を待っていた廉が

財布とスマホを持ち、近くにいた父親に

二人でコンビニに行くと告げて玄関に来た。

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