懐古する関係 7 ページ15
白蘭side
貴「…というわけで、オレはユニちゃんに頼まれてここにきたんだ。早々にお前たちを見つけられるとは思ってなかったがな。」
白蘭「そっか。不幸中の幸いってやつだね」
貴「ああ、あとはお前たちを逃してコウを倒せればついてるんだけど…」
Aちゃんはそう言いながら、着ていた男子制服の上を脱ぐ。
幻「なにを…」
貴「ちょっと待ってろ、ここに…」
Aちゃんは胸に巻いたサラシを少し解くと、そこから何かを取り出した。
画面の破損したスマホに、透明なチャックのついた袋。袋の中にはボクがあげた
貴「銃もリングも瓶も取られたが、この辺りは無事だったか。服まで脱がされてなくてよかった。」
白蘭「さすがだね。
でも、そのスマホ使えるの?」
スマホは何かが刺さったような穴が開いて完全に貫通しているみたいだけど…。
貴「去年、お前にスマホを勝手に改造されたことがあったろ。」
白蘭「あったね。ジャンニーニくんに直してもらってたっけ」
貴「あの時にジャンニーニさんも少し改造を施してたらしくて、画面が損壊しても時間と現在地だけは見えるようになってるんだ。
一定のアクションが必要だけどな」
Aちゃんは服を着直すと、そのままスマホの電源ボタンを数回押して最後に音量ボタンをいじった。
暗かった画面が明るくなり、割れた画面に時刻が表示される。
貴「現在地は、さすがに電波が届かないか…。
けど、オレが捕らえられた時点でコンタクト型ディスプレイが救難信号を送ったはずだ。
スパナと正一くんが今頃気づいてくれてるだろう」
Aちゃんは時刻を確認すると、スマホを胸ポケットにしまった。
貴「オレは白蘭が消えた森で捕まった。
あの戦闘から1時間ほどしか経ってない…ということは、あの地点からそう移動はしてないはずだ。なんとか地上に出れれば、ジッリョネロが送ってくれるはずの救援部隊と合流できるかもしれない。」
幻「夜の炎を使って上に出ることはできないのか?」
貴「出来なくはないが、少し炎を回復する時間が欲しい。それに…リングも泉の水もない状態で3人一緒には無理だ。」
白蘭「武器がない状態じゃ、地上に逃げても追わられたらすぐ捕まっちゃうよね」
貴「そうだな。最低限、リングと水は取り返す必要がある。」
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もも - 更新ずっと待ってます! (7月16日 23時) (レス) id: 9e7ed20773 (このIDを非表示/違反報告)
琉玖(プロフ) - ずっと探してた作品がこんなにも長く続いていたとは……!とてもこの物語に夢中になりました (6月4日 7時) (レス) @page27 id: 626e7bbf13 (このIDを非表示/違反報告)
こまり - 続きが気になります…(,,・д・) (6月3日 23時) (レス) @page27 id: fd7a7e37b1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - 本当に作者様の作品大好きなんです!!更新お願いします!!!!! (2021年8月16日 2時) (レス) id: 15d62d88c4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - 最初から読み返してきました!もう更新はされないのでしょうか… (2021年4月8日 13時) (レス) id: df822e1853 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らっく | 作成日時:2019年3月22日 18時