百四八 ページ48
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「もしかして光慶様読めるんですか？」
「え、いや少ししか…」
もうここへ来て何十年も英語なんて読まなかったから、結構覚えてないがこれでも教諭をやっていたからそれなりに読めたりはする。なにしろ文系だし。
三成は俺が英語で書かれた書物を見つめていることに気づくとそれはそれは希望の眼差しで見つめてきた。
「凄いですね…！私は全く分かりませんでした…ぽつぽつと分かっても文として分からないんですよ…」
いや、この時代で数単語分かるだけでも凄いと思うのだが。やっぱり、石田三成は知識に長けた人間らしい。現代に生きる人間だったら、東大とか行ってそうだな。
「この本は攻勢作戦について書いてます、海上戦といいますか」
「なるほど、それは是非信長様にも教えてさせあげましょう！」
「え、いやその…」
なんだかコミュ障のように言葉を濁してしまったが、俺は今あまり信長には接触したくないし、関わりたくない。織田の傘下に何言ってんだお前、と言われるかもしれないが。
だが、三成は余り気が進まない俺の様子に気付いた。
「光慶様、信長様は苦手ですか？」
そっと小さな声でそう聞かれた。いやまあ今はそれでいいか。それで、避けてくれるならこっちも助かる。
「まあ、あまり。高圧的でしょう」
「あは、ははは」
うっかり本音紛いなことが出てしまったが、三成は笑ってくれたので(苦笑)書物の話は止め、片付けを再開した。書庫の奥を自分が片付けていると、筆と書物が置いてあった。誰かが戦術書でも書いているのだろうか。とめくってみるとそれは見た事のある筆跡だった。
「…信長…の」
特に日記という訳でも、戦術書でもない。異国のことが書いてあった。そっと読み進めていくと白紙になった。まだ書き続けているのだろうか。と、めくっていると、まだ何か書かれていた。
「本能寺…？」
何故、本能寺と書いた？まさか、信長は自分が死ぬことを知っているのか。いや、有り得ない話ではない…荒川から聞いたかもしれない。なんなら、1度荒川が教科書をなくした時それは信長の部屋にあった。
もう信長は分かって生きている。
そして、まためくると随分とボロボロではあるが押し花が挟まっていた。
「未練あり過ぎだろ、何なんだよ」
幼き信忠が教えてくれた。俺に似てるらしい薫衣草が挟まっていた。
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愛之助(プロフ) - そうです《自主規制》のひとりごとです＾＾ (5月21日 19時) (
レス) @page39 id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - ま、まさか……薬〇のひとりごと……！？ (5月21日 19時) (レス) @page39 id: 1b32a494c8 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 玲さん» 作品の目次ページにボタンとCSSて書いてあるとこでオフにして貰えたらノーマルになるのでお願いします〜🙏💦 (2022年7月10日 21時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
玲 - すいません。とっても面白いんですけど背景のせいで文字が見にくいです。 (2022年7月10日 20時) (レス) @page39 id: be882aa841 (このIDを非表示/違反報告)
なーーみ(プロフ) - 愛之助さん» もう本当に感謝しかないです（ ; ; ） ありがとうございます。 これからも頑張ってください。応援してます！！ (2021年5月17日 22時) (レス) id: af11d71d69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大手裏剣
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oh19years/
作成日時：2019年9月29日 1時
