百三四 ページ34
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間違いなく信玄はここで死ぬつもりなのだ。武田軍本隊は敗走し、勝頼も撤退した。武田軍はもうここにほんの数百ほどしか居ない。もし一騎討ちに勝利したところで織田·徳川連合軍に敗れる。
「信玄…」
時間稼ぎか、武士として強き者を求めたからか。
なんにしても武田信玄には世話になった。亡くしたくない。
だが、戦いは終わりへと傾き始めた。
銃弾を受けた影響で信玄の動きが遅くなった。が、信玄は信長の馬に太刀を突き立て、信長を落馬させる。
信長は、体勢を崩している。その好機を信玄は逃さず、太刀を振り下ろした。
そこにどおん、と一つ銃声が響く。
それは信長が持っていた火縄銃からだった。
信玄の太刀は信長に届くことなく落ち、落馬した。
「終わった、信長が勝ったんだな」
「少々汚いが、見事だ信長公」
勝利の雄叫びが地に響き渡る。
ただ自分たちはその戦を傍観していた。地には武田の赤い装束に身を包む兵が埋め尽くす。それは血のようだった。
長篠の戦いは終幕を告げた。
「先生行きましょう」
「帰蝶様、私の馬に」
「ありがとう」
光秀はなんというか仕草が王子様みたいな雰囲気がある。エスコートとか、接し方がお姫様相手だ。確かに自分は姫という立場だが。ただ今は居場所のない男だ。
「前から思っていたが、Aと呼んでくれ。あまり慣れていないのだ」
「そうなのですね、では次からそう呼ばせていただきます」
「先生、黒髪似合いますね。イケメンだからかな」
織田に行くまでに、1度宿をとった。身だしなみを変える、と荒川が連れていった。部屋には自分達以外に光秀がいる。部屋の外には高虎がいる。
「この色、落ちるのか？」
どこで手に入れた塗料なのか分からないが、墨などと言われたくはないのでどこで手に入れたなどとは聞かなかった。墨なんて言われたら怖い。
「あんまり強く洗ったら落ちやすくなります。
じゃ、眼帯つけますね」
塗料も乾いたため、荒川は話しながら髪を結い上げ、後ろで結んだ。そして、ハサミでぱちんと揃えた。
そして、左眼に眼帯を付けられた。
「じゃあ包帯巻くので、服脱いでくださいね〜」
ください、という割には強引にがばっと俺の着物を躊躇なく脱がし始めた。年頃の女子がこれでいいのか？先生と生徒という立場でこれは相応しくない。PTAに強制呼び出しされる案件だろう。
慌てて荒川の手を止めた。
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愛之助(プロフ) - そうです《自主規制》のひとりごとです＾＾ (5月21日 19時) (
レス) @page39 id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - ま、まさか……薬〇のひとりごと……！？ (5月21日 19時) (レス) @page39 id: 1b32a494c8 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 玲さん» 作品の目次ページにボタンとCSSて書いてあるとこでオフにして貰えたらノーマルになるのでお願いします〜🙏💦 (2022年7月10日 21時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
玲 - すいません。とっても面白いんですけど背景のせいで文字が見にくいです。 (2022年7月10日 20時) (レス) @page39 id: be882aa841 (このIDを非表示/違反報告)
なーーみ(プロフ) - 愛之助さん» もう本当に感謝しかないです（ ; ; ） ありがとうございます。 これからも頑張ってください。応援してます！！ (2021年5月17日 22時) (レス) id: af11d71d69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大手裏剣
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oh19years/
作成日時：2019年9月29日 1時
