百二九 ページ29
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躑躅ヶ崎館に戻り、事の詳細を聞かれてから部屋に戻された。少し経ってから、明智光秀が部屋を訪ねてきた。
「帰蝶様、お怪我はありませんようで安心しました。森殿にお会いなされたのですね」
「嗚呼、あの兄弟はとても似ていないな。兄の方が中々変わり者だし」
すると、明智は少し気まずい顔をする。どうやらあんまり森長可のほうが好かないらしい。
「長可殿はとても残忍で、血に飢えている。私は余り好ましく思いません」
「信長の気に入りではなかったか」
明智はええ、と悲しげに返事をする。何故、そのような戦を好まれるのでしょうか、と語る明智に自分は何も言えなかった。自分は、わざと信長自身が憎まれるように戦をしているのではないかという考えも思い付く。
「戦に呑まれないといいが」
その世には人を犠牲にしていることで自分が生きていると実感し、心が潤うと考える人間もいる。森長可は恐らくこれだ。どうか、信長もこうでないことを願う。
「信長様のことは今も慕われているのですね」
「嗚呼、自分でも可笑しいと思ってくるぐらいに」
「いつでも、私に助けを求めてもいいのですよ」
俺の手をすくい取り、手の甲に唇を当てた。自分は女ではないが、明智は女たらしなのか。それともただ敬っているだけなのだろうか。何故、明智はここまで俺に協力的なのか。お姫様扱いをされて少し恥ずかしくなる。
「…ありがとう」
その夜、夢を見た。信長が亡くなって、明智と一緒になる夢だった。それも一瞬だった、羽柴秀吉に殺される夢だった。俺は誰といても幸せにはなれないような気がしてきた。
「A殿」
「っ信玄公、いつ来たのだ」
「隣の部屋から木を渡って、来たんだ。驚いたかい？」
まぁ、と返事をすると、昼間なのに酒を持ってきて勝手に居座った。中々自由なんだな。
「勝頼が三河に行ったんだ」
「っ…もう少しで始まるのか」
「そうだ。武田騎馬隊が負ける、種子島の前に」
長篠の戦い。武田勝頼を大将とし、武田騎馬隊を駆使して戦いを挑んだが、信長が用意した種子島を前に武田騎馬隊は殲滅される。このとき、徳川家康、羽柴秀吉、織田信忠が出陣している。真田兄弟も出陣した。
「ここからは早いだろうな。うむ、A殿少し相手をしてくれ」
「…？」
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愛之助(プロフ) - そうです《自主規制》のひとりごとです＾＾ (5月21日 19時) (
レス) @page39 id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - ま、まさか……薬〇のひとりごと……！？ (5月21日 19時) (レス) @page39 id: 1b32a494c8 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 玲さん» 作品の目次ページにボタンとCSSて書いてあるとこでオフにして貰えたらノーマルになるのでお願いします〜🙏💦 (2022年7月10日 21時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
玲 - すいません。とっても面白いんですけど背景のせいで文字が見にくいです。 (2022年7月10日 20時) (レス) @page39 id: be882aa841 (このIDを非表示/違反報告)
なーーみ(プロフ) - 愛之助さん» もう本当に感謝しかないです（ ; ; ） ありがとうございます。 これからも頑張ってください。応援してます！！ (2021年5月17日 22時) (レス) id: af11d71d69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大手裏剣
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oh19years/
作成日時：2019年9月29日 1時
