“個性”『排球部』の少女

髪の毛の個性豊かですね ページ2

「話を整理させてください。」

　ええと、
　“個性”を出す為にちょっと走った
　 ↓
　何かオレンジ色の髪の毛の人が出て来た。
　 ↓
　 日向翔陽って名乗った
　 ↓
　 バレーしよってなった

「最後が意味わかんないですけど。」
日「ん?だって、バレーしたくなるだろ?」

「いいえ全く!」
　
　こいつ、頭可笑しいんじゃない?

日「酷いな!因みに、おれはお前の心の“個性”だから、お前の思ってる事全部分かるぞ!」

　うわっ最悪。

日「でもまぁ、出て来たのがおれで良かったな!」
「え?もしかしてまだ居るの?」
日「おう!まーだまだたーくさんいるぞ!」

　そう言って、日向翔陽は手を大きく広げた。どんだけ居るのよ。私の“個性”。

日「月島だったらネチネチうるさそうだし、影山は会話しないだろうな!あ、そしたら研磨もそうか。」

　ツキシマ?カゲヤマ?ケンマ?

「とりあえず、日向は……日「翔陽!」分かった、翔陽は何が出来るの?」
日「おれは、ていうか、おれのチームは攻撃力が上がるぞ!おれのチームのコンペクトは、「コンセプトでしょ」そうそれ!コンセプトは『殴り合いを制す』だからな!」

　何それ、怖っ。物騒じゃん。そんなん使いたくない。

　そんな事を考えていると、次々に人が出て来た。金髪で、眼鏡をしている人や、プリン頭でゲームをしている人、トサカ頭、鰹節……髪の毛って、こんなに個性が出るものなんだね。

　さっきの翔陽と話したように、皆と話してある程度私の“個性”は把握できた。

　だがしかし眠い。3歳に与える情報量じゃないよ。

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