占いツクール
検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:3,238 hit

「彼に宣戦布告」 ページ10

「あ、亜月ちゃんなんで……」


HRが終わると楓ちゃんは駆け足で私の方へと向かってくる。未だに、クラスメイトからの目線は痛いままだった。あのクソヤンキーは私をチラッと見ると鼻で笑い、直ぐに目線を逸らした。私はそれにイラッときたが楓ちゃんの前なので喧嘩は止めとしよう。

私は、楓ちゃんを廊下に連れ出すと息を吸って声を発した。


「私、ほんとに好きなの」


私は中学生のときにも同じことを口にした。まぁ、結果はご存知の通り残念な結果で。
私のその言葉に一瞬目を大きくした楓ちゃんは「えっ」と声を漏らした。


「誰にも取られたくない」


本当に面倒な女だと自分でも理解出来る。もう、結果は分かっているはずなのに。
なんで、今なのか私でも分からない。

もしかして私……焦ってる?


「でも、僕……」


と申し訳なさそうに口を開く楓ちゃんに被せるように声を放った。

「分かってる」

私はそう言うとニッと口角を上げ、口を開く。こうなることは分かっていたから、私は案外ショックを受けていなかった。このバカポジティブなところは私の悪いところだ。


「だから、宣戦布告!」


いきなりの大きな声に驚いたのだろう。楓ちゃんの体がビクッと飛び跳ねていた。私は「あっ」と声を漏らすと、声のボリュームを下げ、もう一度息を吸う。そして吐く。これを繰り返すと私は口を開いた。


「私は、絶対に楓ちゃんに好きって言わせる!」


「だから声……っ」と楓ちゃんは人差し指を口に当てながらそう言った。私はまたも「あっ」と声を漏らす。教室に聞こえていないことを願うしかないが。


でも、まさかだ。まさか、こんな複雑な三角関係に直面するとは。今の時点で、私はかなり不利だと言えるだろう。
私は楓ちゃんが好きで、あのヤンキーも楓ちゃんが好き。そして、楓ちゃんはあのヤンキーが好き……?


あれ、これって私が邪魔なやつ?

「その目の奥には」→←「男子になった私」



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (59 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
16人がお気に入り
設定キーワード:恋愛 , LGBT , オリジナル   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

雪見だいふく(プロフ) - 旅人さん» ありがとう御座います。更新頻度は遅めかもしれませんが、楽しみにして下されば嬉しいです。 (2月20日 19時) (レス) id: b9c47787f2 (このIDを非表示/違反報告)
旅人(プロフ) - 考えさせられる小説ですごく良いと思います。更新楽しみにしてます。 (2月19日 13時) (レス) id: 2893bc3ddf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪見だいふく | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mayu02071/  
作成日時:2019年1月9日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。